最新記事

反転攻勢前に軍事支援獲得ウクライナ大統領、欧州歴訪

ロシアへの本格的な反転攻勢を控えるウクライナのゼレンスキー大統領は14日、フランスのパリを訪れ、マクロン大統領の出迎えを受けた。ローマ、ベルリンを歴訪した同大統領は追加の軍事装備支援を獲得し、パリでもマクロン氏からの支援の確約を得た。ただ、欧州連合(EU)主要3カ国は戦闘機の供与を保留とした。

「ポスト親軍政治」始動へ タイ総選挙  危惧されるクーデター再来

タイ下院総選挙では、軍政脱却を訴えた野党「前進党」が第1党に躍り出た。これと好対照だったのが親軍与党の惨敗ぶりだ。9年前のクーデター以後、長く続いた親軍政治に国民は飽き飽きしていた結果だ。クーデターを主導したプラユット陸軍司令官が首相に就任した当初こそ、国益を第一義とした踏ん張りがあったが、長期政権下で利権政治と堕した。

還暦すぎの人生相談 韓国から

「人生の幸せをどこに見いだせばいいのか…」  先日、会食した還暦すぎの韓国人男性が唐突にこう漏らした。普段は仕事をバリバリこなしていた。悩み事があるようには全く見えず、泣き言も聞いたことがなかった。それが突然の人生相談を持ち掛けられたのだ。返答に窮してしまった筆者の顔を見ながら、男性は自らの半生を語り始めた。

福島原発処理水放出 韓国左派、反対の動き急 「犯罪行為」「低度の核テロ」

東京電力福島第1原子力発電所の処理水海洋放出が早ければ今夏にも始まるとの観測が広がる中、これに反対する韓国左派の動きが急だ。尹錫悦政権発足を機に加速する日韓関係改善に悪影響を及ぼしかねず、日本政府も神経を尖(とが)らせている。

【連載】G7広島サミットの焦点(5)被爆地から核軍縮発信 問われる岸田首相の指導力

「核兵器のない世界」の実現をライフワークにしてきた岸田文雄首相の広島サミット開催への思いは前回日本が議長国だった2016年にさかのぼる。当時外相として、G7外相会合の広島開催と、オバマ米大統領の広島訪問を実現させた。サミットの広島開催またはG7全首脳による被爆地広島訪問は残された課題であり、7年ぶりに念願がかなった形だ。

【社説】LGBT法案 自民党は国会提出を考え直せ

自民党がLGBT理解増進法案をG7広島サミット前に国会に提出する方針だ。法案は社会の性秩序を乱し、女性や子供を危険にさらすことが強く懸念される。党執行部は提出を考え直すべきだ。

広島の平和への祈り

G7サミットが5月19日から21日まで広島で開かれる。それに合わせて各国の首脳・代表団、マスコミ関係者が大勢押し寄せる。関係者のほか観光客も原爆ドーム(旧広島県物産陳列館)をはじめ原爆資料館、その他の平和公園の施設を慰霊に訪れ、鎮魂の祈りをささげることだろう。

地域一体での環境整備が大事

イマチャレコンベンション23春がオンライン配信で行われ、特別セッションとして「未来の部活事業から見えてきた産業連携の成果と課題」について経済産業省サービス政策課スポーツ産業室長の吉倉秀和室長による講演が行われた。以下はその要旨。

23年に核抑止力を真っ向から否定する朝日の北のプロパガンダ的社説

もはや「核なき世界」は絵空事にすぎない――。オバマ元米大統領は2009年に「核なき世界」を標榜(ひょうぼう)したが、その実務者だったブラッド・ロバーツ元米国防次官補代理が事実上、こう宣言した。それも今なお「核なき世界」に執着している朝日紙上で。G7広島サミット(先進7カ国首脳会議)が被爆地・広島市で開催されるだけにこの発言は注目に値しよう。

地域活性化と環境問題の解決策提示

深刻化する地方の人口減少や温暖化が進む環境問題などに対して北海道の高校生自らが知恵を出し合い、これら地元の課題解決に取り組む「探求チャレンジプロジェクト北海道」の発表会が4月15日、札幌市内で開かれた。「G7札幌気候・エネルギー・環境相会合」開催の記念イベント「環境広場ほっかいどう2023」に参加した高校生のグループはその成果を報告した。

【上昇気流】(2023年5月16日)

大相撲夏場所が始まり、連日の満員御礼となっている。既に千秋楽までチケットは完売という。インバウンドの増加を反映し、国技館には外国人の観客の姿も結構目に付く。

コロナ「第9波」警告するアエラ、海外観光客の“狂騒曲”伝える新潮

5月8日から新型コロナウイルスの感染症法上の分類が「5類」になり、さまざまな規制や自粛が緩和されつつあるが、だからといって長い感染対策生活から簡単に元の生活に戻せるわけではない。戸惑いの中、手探りで人々は日常生活に踏み出している。

アマゾン熱帯雨林の消失量が大幅減 ブラジル

ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は12日、アマゾン熱帯雨林の4月の森林消失量が昨年同期に比べて大幅に減少したと発表した。

武装組織との攻撃の応酬続く―イスラエル軍

パレスチナ自治区ガザ地区で9日に始まったイスラエル軍と武装組織「イスラム聖戦」との攻撃の応酬が続いている。イスラエル軍は13日、ガザ地区にあるイスラム聖戦の作戦本部やロケット弾発射台などを標的とした空爆を実施したと発表した。

【連載】G7広島サミットの焦点(4) 気候変動とAIルール 対策の推進に好位置の日本

世界で異常気象が多発し“荒れる地球”を鎮めるため、世界規模の温暖化対策の推進が喫緊の課題である。札幌で開いた先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合は、2035年までに19年比で60%削減することや、車から排出される二酸化炭素(CO2)を35年までに00年比で半減することで一致した。

【記者の視点】上野千鶴子氏の「15時間の花嫁」 “おひとりさま詐取”誘発しないか

「おひとりさまの教祖」――とは、よく言ったものだ。「週刊文春」3月2日号がマルクス主義フェミニストとして知られる上野千鶴子氏(74)が一昨年亡くなった歴史家の色川大吉氏(享年96)と結婚していたことを“暴露”した記事の見出しだ。

【社説】孔子学院 懸念される中国への支持拡大

政府は、早稲田大や立命館大など国内の少なくとも13大学に、中国政府による中国語や自国文化の普及を目的とした教育機関「孔子学院」の設置が確認されているとの答弁書を閣議決定した。孔子学院は、中国共産党が影響力を拡大し宣伝工作を進めるための組織だと言われている。一党独裁体制を敷いて人権を弾圧する中国共産党への支持が、日本の学生や大学関係者の間で広がることが懸念される。

【上昇気流】(2023年5月14日)

初夏の伝統的な行事に薪能がある。夜に室内ではなく、外で行われ、薪をたいた闇の中で演じられた。室内の舞台では、照明が舞台をくっきりと浮かび上がらせて、役者の姿や音もクリアな中で行われる。

【社説】銀座強盗/「闇バイト」の指示役摘発急げ

東京・銀座の高級時計店に覆面姿の3人組が押し入って腕時計などを奪う事件が発生した。逮捕された4人の少年は、SNSで強盗の実行役を募集する「闇バイト」に応募した可能性がある。警察は実行役を使い捨てにして利益を得る指示役の摘発を急がなければならない。

【連載】G7広島サミットの焦点(3) グローバルサウス 連携強化の枠組み出来るか

昨年2月、国連安保理の常任理事国であるロシアが隣国ウクライナへの侵略を始めたことで、戦後の国際秩序の中心だった国連(安保理)が事実上、機能不全に陥る中、自由と民主主義の価値観を共有する主要7カ国(G7)の枠組みの重要度が増している。