最新記事

【記者の視点】憲法審と「重馬場」論 主役は放棄? 泉氏の野党観

衆院憲法審査会の開催を巡り、立憲民主党と日本維新の会の不協和音が表面化する中、立民の泉健太代表が持ち出した「重馬場」論に注目が集まっている。

銃撃で民間人ら53人死亡、ISか―シリア

シリア中部ホムス県の砂漠地帯で17日、過激派組織「イスラム国」(IS)によるとみられる銃撃があり、トリュフ狩りをしていた民間人ら53人が死亡した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が同日、報じた。犯行声明は出ていない。

仏下院 年金改革法案を採決できず 定年退職めぐり野党が抵抗

フランス国民議会(下院)は、政府が提出した退職年齢引き上げを含む年金改革法案について20日間の討論の後、17日深夜採決することなく審議を終了、法案は上院に送られた。ある意味で想定内といえる一方、マクロン政権の求心力は確実に弱まっていると言えそうだ。

【社説】MRJ開発失敗 検証しチャレンジ恐れるな

YS11以来の国産旅客機として注目されたスペースジェット(旧称MRJ)開発中止が決定した。日本の航空機産業の未来をかけたプロジェクトだったが、同産業で優位を保つ欧米の壁は厚かったと言うべきだ。失敗の検証を的確に行い再チャレンジを恐れてはならない。

【上昇気流】(2023年2月19日)

このところ、つえを持っている高齢者を見掛けることが多い。実際につえを持たないと歩けない場合もあるが、持たないと不安という人もいるようだ。つえを使わずにスタスタ歩いているのを見たこともある。

立憲民主の「戦う国対」 維新との共闘の行方は

立憲民主党機関紙「立憲民主」(1・20)は、新年に当たって、泉健太代表のあいさつをはじめ安住淳国会対策委員長や玄葉光一郎ネクスト外務・安全保障担当相のインタビュー、元外務審議官の田中均氏と岡田克也幹事長との対談などを掲載した。昨年の同党の動きの中で特に印象的だったのは、やはり臨時国会での日本維新の会との共闘だろう。泉、安住両氏もこの成果を強調し、通常国会での引き続きの共闘に向けて決意を語っている。

処理水放出で自由民主 海外への風評対策強化を

東京電力福島第1原発の処理水について、政府は1月13日の関係閣僚会議で、今春から夏ごろに海洋放出を始めるとの見通しを示した。自民党機関紙「自由民主」(2・7)はこれについて1面で、「ALPS処理水は安全です」の見出しで解説した。

【東風西風】日本のシェークスピア近松

建て替えのため今年10月で閉館となる東京・三宅坂の国立劇場で、文楽のさよなら公演が行われている。近松名作集として近松門左衛門の代表作『心中天網島』『国性爺合戦』『女殺油地獄』が上演されている。『心中天網島』を観(み)たが、改めて近松は日本のシェークスピアだと思わせられた。

竹島の不法占拠、解消を 東京で3年ぶり大集会

島根県が条例で定める「竹島の日」(2月22日)を控えた17日、県土・竹島を守る会(諏訪邊(すわべ)泰敬会長)は都内で「第4回 東京『竹島の日』大集会」を開いた。日本の領土を守るため行動する議員連盟(領土議連)会長の新藤義孝衆院議員があいさつし、「固有領土の竹島が不法占拠されている状況を何としても解決しなければならない」と訴えた。同集会はコロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった。

【社説】GDPプラス 持続的成長へ大幅賃上げを

2022年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0・2%増、年率では0・6%増と2四半期ぶりのプラス成長になった。ただ、物価高や海外経済の減速などが重しとなり、成長は力強さを欠いている。今後の持続的成長には、物価高を上回る賃上げを通じた内需の拡大が欠かせない。

代々の奥方らが愛でたもの 「前田家伝来雛人形雛道具特別展」/金沢

加賀前田家の奥方御殿として知られる金沢市の成巽閣(せいそんかく)(国重文)で、「前田家伝来雛人形雛道具特別展」が開かれ、代々の奥方らが愛(め)でた雛(ひな)人形と雛道具が展示されている。

企画展「江戸から明治へ 三つの家のファミリー・ヒストリー」

江戸から明治へと移る激動の時代、秋田藩士の菅生家と商人・升屋家、そして鉱山の重役を務めた小林家はどのような歴史をたどったのか?あまり知られていない時代に焦点を当てた企画展「江戸から明治へ三つの家のファミリー・ヒストリー」が秋田県立博物館(秋田市)で開かれている。

ヘロドトスの『歴史』と旧約聖書 バビロニアに捕囚された民

ヘロドトス(前484年ごろ~前425年ごろ)が著した『歴史』は、全ギリシャを危機に陥れたペルシャ戦争について、原因を究明するために東方世界を訪ね歩き、見聞した事どもを記録していた。登場するのはリュディア、メディア、バビロニア、ペルシャ、エジプト、スキタイ、ギリシャなどで、諸民族が闘争しつつ世界史を形成した様相が描かれている。

【上昇気流】(2023年2月18日)

年輩の男性ガイドはまるで伝道師だった――。名古屋市にあるトヨタ産業技術館を訪ねた時のことだ。ガイドに「お時間はいかほど取れますか」と聞かれ、「30分ほど」と答えると「分かりました。では……」と導かれた。

【持論時論】『ボンバルダイ』に描く遊牧民の勇気―モンゴルの漫画家 エルデネバヤル氏に聞く

世界で愛される日本の漫画やアニメは、海外のクリエーターにも影響を与えている。日本のアニメを見て育ち、今やモンゴルの業界を牽引(けんいん)する漫画家、ナンバラル・エルデネバヤル氏は2015年、遊牧民の文化・風俗を描いた『ボンバルダイ』で、日本の外務省主催の国際漫画賞で最優秀賞を受賞。モンゴル国文化大使も務める同氏にこのほど、話を聞いた。

ペルー、マチュピチュ遺跡観光再開

南米ペルー観光省は15日、反政府デモの激化を受けて閉鎖していた世界遺産マチュピチュ遺跡の観光客受け入れを再開した。

バレンタイン楽しむ都会の若者 ネパールから

2月14日は言わずと知れたバレンタインデーの一日。ネパールはヒンズー教文化圏ということもあって、一昔前は意識されないものだったのが、90年代から都会の若者の間で広まりを見せたという。

国家安全条例の制定急ぐ香港 中国華僑組織は延期提唱

中国政府系の華僑組織・中華全国帰国華僑連合会(中国僑連)は13日、香港で遅くとも来年までに国家安全条例を制定する香港政府の動きに対し、来年1月投開票の台湾総統選後まで引き延ばすよう提言し、台湾有権者の警戒感が総統選で与党・民進党に有利に働かないよう香港政府に自制を求めた。硬化する中台関係、米中関係だけでなく、一国二制度が骨抜きになる香港の中国化に対して政治的に敏感な台湾有権者の心理を時間稼ぎで反発を鈍化させる中国側の統一戦略は奏功するのか。

【社説】領空侵犯気球 法解釈変更し撃墜能力備えよ

わが国の領空で過去何度か確認されていた気球型の飛行物体について、防衛省が中国の無人偵察用気球と強く推定されると発表し、政府は領空侵犯した他国の気球や無人機の撃墜を可能にするため自衛隊の武器使用基準を緩和する。無人飛行物体を活用した現代の戦争の現実からも必要な措置であり、高高度を飛行する無人機の迎撃能力を備えるべきである。

【上昇気流】(2023年2月17日)

米本土に飛来し撃墜された中国の偵察気球と同じような気球は、日本でもたびたび確認されていた。2020年に宮城県で確認された時、当時防衛相だった河野太郎デジタル相は「安全保障に影響はない」と断言。気球の行方について問われ「気球に聞いてください」ととぼけた。