最新記事

列車衝突事故で死者57人確認  ギリシャ政府、窮地に

現時点で死者57人が確認されているギリシャ中部で先月28日に起きた列車衝突大事故は、管理当局のずさんさが事故原因として、政府への抗議運動は高まるばかりだ。「この罪は忘れない!」、「すべての死者の声になろう!」と怒りの声を上げる抗議デモは、アテネとテッサロニキで先週末3日間続いた。

【社説】クアッド外相会合 中露両国への牽制強めよ

日本、米国、オーストラリア、インド4カ国の連携枠組み「クアッド」は、インドで外相会合を開催し、海洋進出を強める中国を念頭に一方的な現状変更の試みに強く反対するとともに、国際法に従ったウクライナの恒久的な平和が必要だという認識で一致した。他国の主権侵害を容認できないのは当然である。

LGBT理解増進法 保守派の反対意見は復古主義に過ぎないと「報道1930」

埼玉県富士見市議会議員、加賀ななえが先月末に投稿した3分ほどの動画が波紋を広げている。同県では昨年6月、「性の在り方が男女という二つの枠組みではなく連続的かつ多様」と謳(うた)った、いわゆるLGBT理解増進条例が成立した。

【上昇気流】(2023年3月6日)

教員志望者は減少傾向にあり、人材確保が喫緊の課題。その対策に文部科学省は、小中学校などの教員免許を最短2年で取得できる短大向けの「2種免許」の教職課程を、4年制大学でも特例的に開設可能にすることを決めた。

デモ隊が拘束の警官ら解放 コロンビア先住民ら、原油採掘企業に補償を求める

コロンビア南部カケタ県のサン・ビセンテ・デル・カグアンで、原油採掘企業に対して地元住民や先住民らが環境破壊などに対する補償を求めてデモを行い、警察官79人を含む88人を人質に取っていた事件で、デモ隊は3日、政府側の交渉に応じる形で人質全員を解放した。

「核武装の勧め」を笑うことができない現実の世界を描くNW日本版

ロシアのウクライナ侵攻から1年が¥ルビ(¥ルビサイズ(4.5P)経,た,,,0.10mm,0,しない)った。ウクライナ戦争から世界が学んだことは、核保有国が非保有国を攻めた場合、誰も手出しできないという現実だった。これを目の前にして、各国は外交や安全保障政策の再点検に入ったことだろう。

【社説】国枝さん栄誉賞 日本国民に勇気を与えた

車いすテニスの第一人者として活躍し、四大大会とパラリンピックの全てを制する「生涯ゴールデンスラム」を達成した国枝慎吾さんに国民栄誉賞が授与されることが決まった。パラスポーツ選手の受賞は初となる。

【上昇気流】(2023年3月5日)

ゴミ置き場に、大きなゴミ袋が多数置かれている日がある。人事異動でこれまで住んでいた場所から新しい所へ向かう近所の住人が、要らなくなったものを処理するためだ。

【記者の視点】LGBT運動に揺り戻し 米リベラル紙が弊害を直視

米国を代表するリベラル紙、ニューヨーク・タイムズ(NYT)が叩(たた)かれている。メディアが批判を受けるのは珍しいことではないが、今回は様相が少々異なる。保守派ではなく、性的少数者(LGBT)の活動家たちが怒りを爆発させているのだ。一体、どういうことなのか。

【社説】中学校襲撃 危機管理の在り方検証を

埼玉県戸田市の市立中学校に少年が侵入し、男性教員を刃物で切り付けた。県警に殺人未遂容疑で逮捕された少年は「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述しているという。学校正門の門扉は当時閉まっていたが、鍵が掛かっていなかったため少年の侵入を許した。全国の学校で危機管理の在り方を検証すべきだ。

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(21)い号作戦と航空消耗戦 山本司令長官が独自で発動

大本営海軍部は、開戦から昭和17年4月ごろまでを第1段作戦、4月から昭和18年3月ごろまでを第2段作戦と呼称し、第2段作戦では占領地の拡大と米英艦隊の補足撃滅を目標に掲げた。だが、ミッドウェイの敗退とガダルカナル喪失で計画は挫折。そこで、ガダルカナル撤収作戦の終了を受け、新たに第3段の作戦方針を示した(昭和18年3月25日)。

【東風西風】沈金で卒業記念を制作

伝統工芸の輪島塗が盛んな石川県輪島市で、今春、小学校を卒業する6年生が、輪島塗のパネル制作に挑戦した。パネルは1辺12㌢と13㌢余りの長方形の2種類で、表面に黒い漆が塗ってある。

春に開花するユキツバキの園 雪椿発見の地/新潟県阿賀町

日本列島の気候的特性は、中央の山岳地帯によって日本海側と太平洋側とに分けられるために、植物もそれに適応して分化した。そのため近縁でありながらも性質が異なる植物が多数見られる。

創造的な思考の本質語る 外山滋比古のロングセラー『思考の整理学』

2020年に96歳で亡くなった英文学者で言語学者、エッセイストの外山滋比古氏の『思考の整理学』(ちくま文庫)は、1983年の単行本での発売から今日まで読み継がれるロングセラーだ。帯には発売から2020年までの間に270万部売れ、全国の大学生に1番読まれた本とある。

【フランス美術事情】プーチン大統領も手を伸ばす

ロシアのプーチン大統領がウクライナから手に入れたいのは主権だけではない。かつて20世紀の大戦争でヨーロッパを席巻したドイツのナチスを率いるアドルフ・ヒトラー同様、ウクライナの美術品や文化財にも手を伸ばそうとしている。

【上昇気流】(2023年3月4日)

「アヴォーシカ」。聞き慣れない言葉だが、ロシア語で「もしかしたら」という意味だという。旧ソ連時代には人々の持ち歩く「袋」を指した。共産党政権下の物不足が深刻で、もしかして何かを売っていれば、チャンスを逃さず買って入れる。そのための袋である。それで「もしか袋」とも呼ばれた。

【社説】韓国大統領演説 日韓改善を阻む韓国内の壁

韓国の尹錫悦大統領は、日本の統治期に朝鮮半島で起きた独立運動を記念する行事で演説し、日本について「過去の軍国主義侵略者から、われわれと普遍的価値を共有するパートナーになった」と述べた。火種になっている歴史認識問題を巡る対日批判を封印し、安全保障などを中心にした協力を重視した未来志向を訴えたものだ。まずは評価したい。

【世日クラブ講演要旨】安保3文書で激変する沖縄の世論戦・心理戦~沖縄を守ることのできる日本にするために

世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤譲良)の定期講演会が25日、動画サイト「ユーチューブ」の配信を通じて行われ、一般社団法人日本沖縄政策研究フォーラム理事長の仲村覚氏が「安保3文書で激変する沖縄の世論戦・心理戦~沖縄を守ることのできる日本にするために」と題して講演した。仲村氏は「沖縄を守ることができる日本かどうかが問われている。沖縄を守れるなら、中国の工作で浸食された日本社会のさまざまな問題も一気に解決できるはずだ」と強調した。以下は講演要旨。(敬称略)

猛暑で全国規模の停電―アルゼンチン

記録的な猛暑に見舞われている南米のアルゼンチンで1日、大規模な停電が発生し、首都ブエノスアイレスを含む国土の半分近くが停電する事態となっている。

地雷爆発で5人が死亡―シリア

シリア東部デリゾール県の砂漠地帯で2日、トリュフ狩りに向かう民間人を乗せたトラックが、過激派組織「イスラム国」(IS)が路上に置いたとみられる地雷を踏んで爆発し、5人が死亡、40人以上が負傷した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が同日、報じた。