最新記事

【社説】H3打ち上げ失敗 何より原因の徹底究明を急げ

不安の第1段ロケット打ち上げをクリアし安堵(あんど)もまさかの暗転――。関係者のみならず、打ち上げを見守ったファン全ての共通した思いであろう。

【上昇気流】(2023年3月9日)

「野は枯れて遊水囲む無辺かな」。埼玉県在住の俳人、松永浮堂さんが地元の渡良瀬遊水地の広大さを詠んだ句だ。収めた句集も『遊水』。ここは茨城、栃木、群馬、埼玉の4県にまたがる湿地帯だ。

女子生徒毒物被害、「許し難い」―イラン最高指導者

イランの最高指導者ハメネイ師は6日、女子生徒の毒物被害が多発していることに関して、「許し難い凶悪犯罪であり、犯人は極刑にすべきだ」と述べた。国営イラン通信(IRNA)が同日、報じた。

【連載】ウクライナ侵攻1年 識者に聞く 北方領土返還の好機も 米ジェームスタウン財団上級研究員 ヤヌス・ブガイスキー氏(下)

メドベージェフ氏だけでなくプーチン氏も、戦争に負ければロシアは崩壊すると述べている。自分の国が崩壊する可能性を語ることは、自分の決断や将来について、不安で不確かなことを示している。クレムリン(大統領府)では、戦争に大敗すれば今度はロシア内部で経済、社会、政治的な危機が起きるという恐怖心が広がっているのだろう。

【社説】徴用工問題解決策 日韓関係悪化抜け出す好機だ

日韓関係最大の懸案だった元朝鮮半島出身労働者(元徴用工)を巡る韓国大法院(最高裁に相当)判決に伴う賠償問題で、韓国政府が解決策を発表した。被告の日本企業に代わり韓国政府傘下の財団が肩代わりするのが骨子で、日本政府もこれを歓迎している。

沖縄と言えば「はいさい」や「めんそーれ」など、独特な方言が有名だ。これらは「ウチナーグチ」と呼ばれ、移住者が越えなければならない壁の一つだ。中でも、沖縄の地名が難解過ぎて読めないことがあるが、沖縄で暮らしていく上で絶対に避けては通れない。

ウクライナ戦争1年 那覇でシンポ

ロシアのウクライナ侵略から1年が過ぎ、厳しさを増す国際環境の中で日本が取るべき新国家安全保障戦略について考えるシンポジウム(笹川平和財団、平和・安全保障研究所共催)が4日、那覇市内のホテルで開かれた。出席者らは、沖縄から安保を発信することや南西諸島防衛の重要性などについて発言があった。

【上昇気流】(2023年3月8日)

有名人のスキャンダルがしばしば報道される。が、その直後に大きな社会的事件が起きれば、スキャンダルは遠景に退く。当事者だった有名人にとってはラッキーだ。

交通機関でのマスク着用義務撤廃 ブラジル・サンパウロ州

ブラジルのサンパウロ州で4日、バスや地下鉄など公共交通機関でのマスク着用義務が撤廃された。同州では昨年10月、新型コロナの変異株流行に伴い、公共交通機関でのマスク着用義務を復活していた。1日には、国家衛生監督庁(ANVISA)が航空機内や空港におけるマスク着用義務を撤廃するなど、ブラジル各地で撤廃の動きが続いている。

パキスタン 自爆テロで9人死亡 警察車両を襲撃

パキスタン南西部バルチスタン州の都市シビで6日、警察車両を狙った自爆テロがあり、警察官9人が死亡、16人が負傷した。イスラエルのメディア「i24ニュース」が同日、報じた。

韓国の地図には北朝鮮が入る? 韓国から

先日、知人たちと会食した時に韓国の地図が話題になった。ある中年女性が言うには「昔、小学校で先生から『わが国を略図で描くと33と描けばいいんだ』って習った」そうだ。「33」とは何のことか聞くと、朝鮮半島の黄海沿岸を北から南まで線でなぞらえると「3」の形になり、反対側の日本海沿岸を北から南まで同じく線でなぞらえても「3」の形になる、だから「33」だと言う。少し大ざっぱだが、言われてみるとその通りだ。

「餓死続出」で民心離れ危惧か 北朝鮮・金正恩氏

北朝鮮で一部地域に餓死者が続出しているとの見方が浮上する中、金正恩総書記は異例にも農業問題を中心議題にわずか2カ月ぶりとなる朝鮮労働党中央委員会総会を開催した。民心離れを恐れ、農産物増産へ陣頭指揮を執る自らの姿をアピールする狙いもあったようだが、根本的解決が見通せない状況は続きそうだ。

【連載】ウクライナ侵攻1年 識者に聞く 社会不安増大で露連邦解体へ 米ジェームスタウン財団上級研究員 ヤヌス・ブガイスキー氏(上)

ウクライナ侵攻は、単に領土や資源を獲得するためではなく、ウクライナ人を確実にロシア人化させることが目的だ。ロシアのプロパガンダを聞くと、自国の人口が減少する中、ウクライナが完全に成功した独立国家として西欧の同盟国の一員となれば、自らの歴史やアイデンティティーが脅かされると感じていることが分かる。

【社説】諫早訴訟決着 混乱招いた国の責任は重い

国営諫早湾干拓事業(長崎県)を巡り、潮受け堤防排水門の開門を命じた確定判決の無力化を国が求めた訴訟で、最高裁第3小法廷が漁業者側の上告を退ける決定をした。確定判決の効力は失われたとした二審福岡高裁判決が確定した。

檀家減らさぬお寺の苦労

通勤途中のお寺の一角に「樹木葬」を銘打つ霊園ができたことは昨年8月、この欄で紹介した。当時、150基余りの埋め込み式墓石のうち、契約者は3件だったが、数日前、立ち寄ると、家名が刻まれた墓石は11基に増えていた。

沖縄返還の日米密約 密かに情を通じ入手した文書、報道倫理には誰も触れない

元毎日記者、西山太吉氏が亡くなった。沖縄返還交渉(1972年)を巡る日米間の密約問題で話題になった人である。氏の訃報を大半の新聞は「沖縄『密約』報道」(読売2月26日付)と「報道」と書いている。本欄で何度か指摘してきたことだが、報道した事実はない。新聞が「密約報道」と書くのは虚偽である。亡くなった人を鞭(むち)打つ気は毛頭ないが、ことは新聞の報道倫理に関わる。

一人ひとりに配慮した柔軟な学びを 宮城県仙台市「不登校特例校」が来月開校

宮城県仙台市では、不登校の子供に配慮したカリキュラムを編成できる「不登校特例校」が来月、初めて開校する。「不登校特例校」は、子供一人ひとりの実情に配慮して少人数指導や習熟度別の指導など柔軟なカリキュラムを編成できる。県内では去年4月、富谷市で開校したのに続き、今年4月に仙台市と白石市でも開校する。

【上昇気流】(2023年3月7日)

日本の島の数は、これまで6852とされていたが、実はその約2倍の1万4125だった――。伊邪那岐尊と伊邪那美尊の国生みが再び行われたわけではない。測量技術の進歩により地図表現が詳細化したためだ。

トランプ氏、保守派集会で演説 「最後の戦い」と強調 米大統領選 

2024年の米大統領選への立候補を表明しているトランプ前大統領は4日、ワシントンン近郊で開かれた大規模な保守派の集会、保守政治行動会議(CPAC)で演説し、大統領選について「これが最後の戦い」だと位置付けた上で、「人々はアメリカ・ファースト(米国第一)を求めている」と訴え、支持を呼び掛けた。

26年の大統領選挙出馬示唆 ブラジル前大統領

昨年10月のブラジル大統領選挙で、左派の現職ルラ大統領と歴史的な激戦を繰り広げながらも、僅差で破れた保守派のボルソナロ前大統領が4日、米ワシントンで開催された米国の保守派の最大集会「保守政治行動会議(CPAC)」の年次総会で演説し、再選出馬を匂わす発言を行った。