最新記事

戦闘で兵士10人死亡―イエメン

イエメン西部の都市マーリブ近郊で21日夜、イエメン暫定政府軍と反政府武装組織フーシ派の戦闘があり、軍関係者らによると、兵士10人が死亡した。中東の衛星テレビ局アルアラビアが22日、報じた。

郷愁の思い満たす1杯のラーメン ブラジルから

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表のダルビッシュ有選手が都内のラーメン店を訪れたという記事を読んだ。「日本に帰ってきた時にしか体験できないこと」ということだったが、その想(おも)いがラーメンに向く気持ちは、ブラジルに住む筆者にも分かる。

米名門高校に中国の資金 軍関連の大学から寄付 影響工作への警戒高まる

全米トップクラスの名門公立高校が、中国軍と結び付きのある大学など中国系団体から100万㌦以上の寄付を受け取っていたことが明らかになり、波紋を呼んでいる。高校にも浸透する中国の影響工作への警戒感が一段と高まっている。

【社説】首相キーウ訪問 迅速柔軟な外交へ体制強化を

岸田文雄首相がウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。首相のキーウ訪問は昨年2月のロシアのウクライナ侵攻後初めて。戦闘が行われている国に日本の首相が入るのも戦後初と異例だ。

【韓国紙】未来志向の韓日関係構築は可能か

昨年、ある外交関係者は「外交に一方的な勝利はない」と話した。受けるべきことは受けて、譲歩するべきことは譲歩しなければならないという一般論的な話ではあった。だが1965年の「国交正常化以後、最悪の関係」だという日本を相手にしなければならないことの難しさを吐露し、成果に対する期待値を下げる必要があるという意味だったので、印象深かった。

サウジ・イラン関係修復 中国仲介に天然ボケの毎日、俯瞰する日経

長年、敵対関係にあったサウジアラビアとイランが10日、外交関係修復で合意した。2カ月以内に双方の大使館を再開するという。仲介したのは中国だった。驚かされたのは、これだけのビッグニュースが、公表されるまで一切表に出なかったことだ。

【上昇気流】(2023年3月23日)

東京都東村山市にある狭山公園は、西側に大きな堤防があり、多摩湖が満々と水をたたえている。この堤防から奥多摩の山々が遠望され、足を止めて写真を撮ったりする人も多い。

韓国初の民間ロケット打ち上げ―ブラジル・アルカンタラ

ブラジルのアルカンタラ射場で19日午後(日本時間20日午前)、韓国初の民間ロケットの打ち上げが行われ、成功した。

砲弾100万発提供へ ウクライナにEU加盟国

欧州連合(EU)の10を超える加盟国が20日、ブリュッセルで来年中に少なくとも100万発の砲弾をウクライナに供給することで合意した。総額20億ユーロに相当する支援計画となる。今年に入り、ロシア軍の激しい攻撃への反撃の準備を進めるウクライナ軍の砲弾不足が表面化していた。ウクライナはEUに対し、月に35万発の砲弾が必要と伝えていた。

【社説】イラク戦争20年 中東も米中競争の主戦場に

米国が主導した2003年のイラク戦争開戦から、20日で20年となった。この間、中東は「対テロ戦争」の最前線となってきたが、近年は米国が関与を低下させた隙を突く形で中露が影響を拡大させており、「大国間競争」の主戦場の一つへと変わりつつある。

沖縄の不発弾事情

沖縄では、不発弾処理に関するニュースを頻繁に見聞きする。筆者が赴任して間もない昨年12月、ある日の白昼、那覇市内の建物の中で「ドン!」と突き上げるような衝撃を感じた。その日、那覇新港で7発の不発弾処理が海中で行われていたことを後日ニュースで知り、衝撃を受けた経験がある。

陸自・石垣駐屯地開設 南西諸島防衛の「空白」解消

陸上自衛隊石垣駐屯地が16日、同市に開設された。地対空・地対艦ミサイル部隊などが配備され、南西諸島防衛がさらに強化された。17日には県庁で国民保護訓練が実施されるなど、有事への備えは高まりつつある。一方で駐屯地周辺では反対派による抗議活動が続いており、同日の市議会では共産党市議が自衛官を差別する旨の発言を行い、撤回を求められる一幕があった。

【上昇気流】(2023年3月22日)

磯田道史著『徳川家康 弱者の戦略』(文春新書/2023年2月)を読むと「素朴一次史料主義」という言葉が昨今の歴史学者の間には根深いらしいことが分かる。当時の一次史料だけを史実と見なして、後世の史料や伝聞の類いは排除するという発想だ。

沖縄県の「辺野古」敗訴、不承認時は大騒ぎしたのにお茶を濁す朝日

沖縄県が「辺野古裁判闘争」で敗訴した。これまでの訴訟でもことごとく敗訴している。今回は設計変更の承認を巡るものだが、玉城デニー知事は懲りずに上訴を検討する考えを示している。これには税金の無駄遣いと呆(あき)れる県民は少なくないはずだ。沖縄県の裁判闘争への疑念が一層、深まっている。

違法伐採者の資産を凍結 ブラジル

ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)は18日、アマゾン熱帯雨林をはじめとする森林の違法伐採に関与しているとされる58人の土地所有者の資産2500万レアル(約6億3000万円)を凍結したと発表した。

押し寄せるLGBTの波 韓国から

NHKワールドTVで韓国でも放映中の大河ドラマ「どうする家康」に、家康がそうとは知らず同性愛者(レズビアン)を側室に迎えた場面が出てきたが、ジェンダー問題で日本以上に保守的だった韓国では同性愛を巡る苦悩や葛藤はもっと深かったに違いない。実話ではないが、19世紀末に書かれた小説『方翰林伝』にはレズビアンの主人公が登場する。勝手な想像だが、著者不詳になっているのはこの種のテーマがタブーだったからだろうか。

尹氏の「親日」姿勢はなぜ 日韓首脳会談 北挑発などで安保連携急ぐ

先週行われた日韓首脳会談を巡り、韓国では尹錫悦大統領が日本に低姿勢だったとする「親日」批判が巻き起こった。尹氏は帰国後に待ち受ける「親日」バッシングを重々承知の上だったはず。政治的リスクを犯しながら訪日し、首脳会談に臨んだのはなぜだったのだろうか。

【社説】経口中絶薬 「生命の尊厳」を傷つけるな

厚生労働省は、今週開く薬事分科会で経口妊娠中絶薬について承認の可否を判断する。分科会下部の第1部会はすでに承認を了承しており、承認される見通しだ。

「多死社会」を生きる

2040年の頃に高齢人口がピークを迎える。年金・医療・介護などが逼迫(ひっぱく)すると予測され、「2040年問題」と言われている。生まれた数の約3倍近い人が亡くなる「多死社会」の到来である。

激化する教科書業界“闇の闘争” 子供や教師らの不信・不便を招く

出版業界の苦戦が続いている。少子化の影響で出版社の屋台骨を背負っている教科書の売り上げも、部数に陰りが見えており、当然のことながら業界の“激戦区”となっている。さまざまな軋轢(あつれき)が起き、不正が横行するのも当然といえる。