最新記事

上昇気流(2022年1月30日)

岸田文雄首相が施政方針演説で引用した「行蔵(こうぞう)は我に存す」は勝海舟の言葉である。この言葉は福沢諭吉とのやりとりの中で生まれたもので、海舟と諭吉にとって当時、幕末明治の出処進退は過去のことだった。

接続水域に中国海警船2隻 沖縄・尖閣沖

 第11管区海上保安本部(沖縄県那覇市)は29日、石垣市の尖閣諸島周辺の領海外側の接続水域に中国海警局の「海警」2隻がとどまっていると発表した。

【社説】23区転出超過 地方への流れ強く後押しを

 東京一極集中に変化の兆しが起きている。総務省が公表した2021年の人口移動報告によると、東京23区で14年以降初めて転出超過となった。新型コロナウイルスの感染拡大やテレワークの普及によるものとみられるが、一時的なものに終わらせてはならない。

「皇位」の安定継承 「女帝論」は順位を乱す

 岸田文雄首相が今月中旬、安定的な皇位継承の在り方に関する政府の有識者会議の検討結果を国会に報告し、議論の場は国会に移った。この政治の動きの中で、気になる論壇の動向がある。近年、左傾化が指摘される月刊「文藝春秋」は、新年号で「緊急特集『天皇と日本人』」と銘打った企画の中で鼎談「愛子天皇は実現するか」を、さらに2月号でもノンフィクション作家、石井妙子の論考「愛子天皇への道」を掲載。「皇位の安定継承」を名分にしながら、皇位継承順位を乱すような編集姿勢を見せている。

ホンジュラス 初の左派女性大統領就任

 中米ホンジュラスで27日、左派与党連合から大統領選挙に出馬して当選したシオマラ・カストロ氏(62)が女性初の大統領に就任した。ホンジュラスは台湾と外交関係を持つ14カ国の一つ。就任式には、米台からハリス米副大統領と頼清徳副総統が派遣された。

マルクス主義の呪縛 権力の濫用はソ連崩壊後も

 ロシアに滞在している外国人が、身近に被る犯罪被害は警察官によるものが多い。街角でパスポートの提示を求められ、宿泊先に置き忘れていたりすると、罰金として金が要求される。ビザがおかしいとか、言い掛かりをつけられて、お金が盗み取られる。

上昇気流(2022年1月29日)

フランスの社会学者デュルケムは19世紀末に『自殺論』を著した。当時のパリは人口200万人を超える欧州最大の都市で、住民は極端なまでに入れ替わった。それにもかかわらず、自殺者の数は例年、ほぼ一定だった。

【社説】ウクライナ情勢 ロシアの主権侵害を許すな

 バイデン米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、緊迫するウクライナ情勢を協議した。この中でバイデン氏は、ロシアによる侵攻が2月に行われる「可能性が高い」と伝えたという。

甘いだけがデザートじゃない ータイから

タイのデザートは結構、バリエーションに富む。広大な大地と太陽の恵みをいっぱいに受け、豊かな作物に恵まれているからかもしれない。

フィリピン、オミクロン株の猛威到来 過去最多1日4万人近く感染

フィリピンで新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」によると見られる感染拡大で、コロナ禍が始まって以来の感染者数を記録し政府が対策に追われている。特に感染が急速に拡大したマニラ首都圏では、解熱鎮痛剤のパニック買いが起こり品薄状態が続くなどの混乱も広がった。政府はワクチン未接種者の公共交通機関の使用を制限するなど、感染対策の引き締めも行われた。

上昇気流(2022年1月28日)

英国のジョンソン首相が、新型コロナウイルス感染対策でロックダウン(都市封鎖)中、首相官邸で複数のパーティーを開いていた件で批判を浴び窮地に立っている。内部調査とは別にロンドン警視庁も刑事事件として捜査を開始した。

【社説】共通テスト流出 通信技術発達に応じた対策を

 大学入学共通テスト初日の試験中に「世界史B」の問題が流出した事件で、19歳の少女が警察に出頭して関与したことを認めた。入試は受験生の進路を大きく左右する。公平性を損なうことは許されない。厳正な処罰と共にカンニング防止策の強化が求められる。

増える獣害 どう共生

 野生動物による獣害の被害が深刻化している。農林水産省が発表したデータによると、2012(平成24)年度から右肩下がりだった農業被害金額は、一昨年の2020(令和2)年で被害金額が約161億円。これは前年度に比べ約3億円の増加で、いまだ解決の糸口が見えていない。獣害被害の拡大にどのような背景があるのか。森林ジャーナリストの田中淳夫氏に、人間と野生動物たちとの共生の在り方について話を聞いた。

産経連載が示す香港の実態は自由社会に警告発する「炭鉱のカナリア」

 産経14日付1面連載「香港改造」第3回は、香港の子供たちに中国式教育を押し付けている実態をルポした。

【韓国紙】大統領選 今からでもビジョン対決を

 3月9日の第20代大統領選挙は“歴代級”だ。肯定的な意味ではない。人々は「こういう大統領選挙は初めて」だという。ある世論調査の専門家は「かつてなく勝敗の予測が難しい」と語った。既存の選挙の公式が当てはまらないからだ。

コロナ感染 最多50万人超 仏政府「ピークはまだ」

 フランスの25日時点の直近24時間の新型コロナウイルス感染者数が50万1635人と過去最多を記録した。同国で1日の感染者が50万人を超えるのは初めてで、仏政府は第5波のオミクロン株の感染拡大はいまだピークに達していないとの認識を示した。24日から実質的なワクチン接種義務化に踏み切り、未接種者に対しては厳しい行動制限が課せられている。

カシューアップルの美味しさに触れるーブラジルから

 先日、郊外に農園を持つ日系人の知人から大量の「カシューアップル」を頂いた。カシューアップルは、カシューナッツに当たる種とリンゴのような色と形をした実の部分でできている。原産はブラジル、現在は中南米やインドなどで広く栽培されている。

新型コロナ起源 流出説『封殺』疑惑深まる

 中国から世界への感染拡大が始まっていた20年2月1日に、ファウチ氏や当時のフランシス・コリンズ国立衛生研究所(NIH)前所長のほか、少なくとも11人の科学者が参加し、新型コロナの起源について電話会議が行われた。その翌日に参加者の一人がファウチ氏に送ったメールには、科学者たちの発言内容の一部が含まれていた。

南北統一へDMZの平和利用を IMAP日韓国際ウェビナー

 世界各国の報道機関や言論人が恒久平和の構築に向けて協力する「国際平和言論人協会」(IMAP)は26日、国連NGOのUPFとの共催で、「DMZ(非武装地帯)平和公園構想の意義と南北統一に対する展望」をテーマとする日韓国際ウェビナー(オンラインセミナー)を開催した。

上昇気流(2022年1月27日)

昨年10月から11月にかけ、NHKBSでプレミアムドラマ「山女日記3」が放映された。6回にわたる話は本格的な山岳ドラマで、湊かなえさんの原作。その小説『残照の頂』の発売は11月で、ドラマと同時進行となった。