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変革機運で2大政党没落 欧州戦争危機下のフランス大統領選(下)

フランス大統領選挙の第1回投票の結果、中道右派政党・共和党(LR)のペクレス候補、中道左派・社会党(PS)のイダルゴ候補は大敗した。この保革2大政党は選挙運動費用を受け取る下限の得票率5%を割り込む過去最低の得票率となり、両党とも数億円の供託金を国に納める事態に陥った。また、環境政党「ヨーロッパエコロジー・緑の党」(EELV)のジャド氏(54)も大敗した。

感染再拡大 若年層の3回目接種加速を

新型コロナウイルスの新規感染者が全国的に再び増加(リバウンド)している。「第7波」の始まりを警戒する声もある。感染拡大の中心となっている若年層へのワクチン3回目接種を加速させるために、政府や地方自治体はもっと力を入れるべきだ。

陸自第15ヘリ隊 急患空輸1万件達成

陸上自衛隊第15旅団(沖縄県那覇市)が実施している離島などからの緊急患者空輸の件数が6日、1万件に達した。沖縄県が日本に復帰した1972年に陸自が創設されて以来、継続されてきた同任務は、県民の自衛隊への信頼を得る要素となっている。

【上昇気流】(2022年4月13日)

京都大学の研究用原子炉KUR(大阪府熊取町)の運転が2026年5月で終了し、廃炉になることが分かった。「えっ、大学にも原子炉があるんですか?」と聞き返されそうだが、日本では商業用原子炉のほか研究・実験炉が1971年までに5大学に設置された。

マクロン、ルペン氏決選へ 仏大統領選 前回の対決再現

フランス大統領選の第1回投票が10日行われ、中道のマクロン大統領(44)と極右政党「国民連合(RN)」のルペン候補(53)が前回選挙に続き決選投票進出を決めた。内務省によれば、得票率はそれぞれ約28%と約23%だった。決選投票は24日に行われる。

ロシア無差別攻撃歯止めなく ウクライナ首都周辺、遺体1222人

ウクライナに侵攻しているロシア軍は11日、東部や南部で支配地域を拡大するため、攻撃を続けた。都市部への無差別砲撃で民間人の犠牲者に歯止めがかからず、さらなる戦闘激化への懸念も高まっている。ウクライナのベネディクトワ検事総長は英メディアに対し、北部キーウ(キエフ)州で1222人の遺体が見つかったと説明した。

制裁で留学生が窮地に フランスから

ウクライナ戦争で西側諸国がロシアへの経済制裁を強める中、フランスのロシア人留学生に深刻な影響が出始めている。その一つはロシア系金融機関を対象に国際取引が制限され、フランスで学費や生活費を受け取れなくなっていることだ。

対露友好揺らぐセルビア ウクライナ侵攻 ブチッチ氏大統領再選も股裂き状態

バルカンの盟主セルビアで大統領選が行われ、ブチッチ大統領(52)が再選を決めた。ロシアのプーチン大統領は早速ブチッチ大統領に祝意を伝えるなど、セルビアとの伝統的な友好関係を確認した。ただ、ロシア軍のウクライナ侵攻以来、伝統的に友好関係を続けてきたセルビアとロシア両国関係が揺らぎ始めている。

【社説】最年少完全試合 「令和の怪物」の本領発揮

プロ野球ロッテの佐々木朗希投手が、オリックス戦で一人の走者も出さず打者27人で勝利投手となる完全試合を達成した。20歳5カ月での達成は史上最年少記録だ。

ロシア寄りルペン氏逆風か 欧州戦争危機下のフランス大統領選(上)

10日に行われたフランスの大統領選挙は、現職中道のマクロン大統領と右派・国民連合(RN)を率いるルペン候補が決選投票に進む。ウクライナ危機による安全保障、エネルギー危機の中、3割の有権者がギリギリまで支持者を決めかねた前代未聞の選挙でもあった。

「グレーゾーン事態」への自衛隊の対応に難癖を付ける朝日新聞・毎日新聞・琉球新報

いささか不可解な短報が毎日3月31日付に載った。「陸上自衛隊が2020年2月に実施した記者向け勉強会で配布した資料に、『予想される新たな戦いの様相』として、テロやサイバー攻撃と共に『反戦デモ』を例示していたことが分かった。

散る桜の美学に自然の理あり

新年度が始まり、東京都心で今年初の夏日(最高気温25度以上)となった10日、近くの桜並木も遅咲きの桜の花までほとんど散って、葉桜並木になってしまった。

アンモナイト収集の魅力を発信

北海道はアンモナイトの宝庫といわれている。明治初期から道内各地にアンモナイトの化石が存在することは地質学者などの間で知られていたが、一般人が余暇などを利用し広く採集しだすのは戦後のこと。そうした中で北海道化石会(藤原寛一会長)は、今年発足50周年を迎えるが、それを記念し会員個人が集めたアンモナイトの展示会を道立北海道博物館(札幌市厚別区)の協力を得て開催している。

【上昇気流】(2022年4月12日)

ウクライナの首都キーウ制圧に失敗したロシア軍が、東部制圧への動きを加速している。米メディアによると、13㌔に及ぶロシア軍の車列が東部に向かっており、プーチン大統領は侵攻作戦を統括する司令官にアレクサンドル・ドボルニコフ上級大将を任命した。

接続水域に中国海警4隻 沖縄・尖閣沖

第11管区海上保安本部(沖縄県那覇市)は9日、石垣市の尖閣諸島周辺の領海外側の接続水域に中国海警局の「海警」4隻がとどまっていると発表した。

仏大統領選 マクロン氏、思わぬ苦戦 きょう第1回投票、ルペン氏肉薄

フランスで10日、大統領選の第1回投票が行われる。当初はマクロン大統領(44)の圧勝とみられていたが、終盤で極右政党「国民連合(RN)」のルペン候補(53)が肉薄。支持率で数ポイント差に迫っている。急進左派「不屈のフランス」の創設者メランション氏(70)も最後の追い上げを見せており、マクロン氏は思わぬ苦戦を強いられそうだ。

駅攻撃 死者52人に  米欧首脳一斉非難 ロシア追及強める

ウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクの鉄道駅で多数の民間人が犠牲となった8日の弾道ミサイル攻撃で、ウクライナや欧米はロシア軍が撃ち込んだとみて、新たな「戦争犯罪」と厳しく非難し、責任を追及する構えを強めた。ドネツク州当局者によると、死者数は少なくとも52人となった。

対露追加制裁 プーチン政権を弱体化させよ

岸田文雄首相は、ロシアによる侵攻が続くウクライナで民間人の遺体が多数見つかったことを受け、石炭の輸入禁止や最大手銀行ズベルバンクの資産凍結など5項目の追加経済制裁を発表した。

3大天災の襲来は間近、天災と有事が重なる時の対処訴える石破氏

コロナウイルスによる感染症との闘いが長引き、この間、迫り来る天災、特に地震災害に警鐘を鳴らす記事が総体的に少ないように感じていたが、ここにきて目につく。サンデー毎日4月10日号トップ「迫り来る3大天災(南海トラフ、富士山噴火、首都直下)に政治はどう向き合うのか」は、元自民党幹事長石破茂氏と地震学者鎌田浩毅氏の対談。

【上昇気流】(2022年4月10日)

「風光るとき海遥か山かすか」(稲畑汀子)。先日、桜が散った川端の遊歩道を歩いていたら、春らしい日差しがあふれていた。このところ、数日、雨や風を交えた寒い日が多かったのがウソのようだ。