最新記事

【上昇気流】(2022年4月25日)

北海道・知床沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU Ⅰ」が浸水し、多くの死者が出ている。捜索が続いているが、残りの乗客乗員の無事を願うばかりだ。

マクロン氏優勢 追うルペン氏 きょう フランス大統領選決選投票

フランス大統領選の決選投票は24日に行われる。現職中道のエマニュエル・マクロン大統領(44)と右派政党・国民連合のマリーヌ・ルペン候補(53)の一騎打ちで5年前の2017年と顔触れは同じだ。仏メディアは前回より厳しい戦いと指摘している。保革大政党が第1回投票で大敗する中、3位につけた急進左派、不服従のフランスのメランション候補の投票者の動向が注目される。

【社説】旭川の中2凍死 遅過ぎたいじめへの対応

北海道旭川市で昨年3月に中学2年の女子生徒が凍死した問題で、市教育委員会の第三者委員会がいじめがあったと認定した。

ウクライナ戦争で急変した世界経済の動向を分析するエコノミスト

このところ、円安傾向が止まらない。4月19日、ほぼ20年ぶりに1㌦=128円台を付け、市場関係者を驚かせた。一方、原油価格は高騰し、国内のガソリン価格も高止まりで推移し、併せて食料品価格も一斉に値上がりするなど国民生活を痛撃している。

【上昇気流】(2022年4月24日)

「行き行けど菜の花の黄の地平線」(藤丹青)。菜の花は黄色という色彩だけでインパクトがある。種からとろりとした油が取れるというのは、花を見ただけではなかなか結び付かない。

沖縄縦貫新幹線の整備を

沖縄県の長年の悲願であった祖国復帰が1972年5月15日に実現し、来る5月15日には50周年という節目を迎える。

【社説】反撃能力 急がれる国防政策の見直し

国家安全保障戦略の改定に向けた提言案が自民党の安全保障調査会で了承され、敵基地攻撃能力の呼称を「反撃能力」に改めることとし、また対象となる敵基地に司令部などの「指揮統制機能等」が含められた。

解消段階で装備は縮小「赤旗」自衛隊活用 

共産党機関紙「しんぶん赤旗」(4・12)は、「憲法9条と国民の命との両方を守り抜く責任ある方針」「党の自衛隊政策への非難に反論」の見出しで、“自衛隊活用論”を売り込んで、長きにわたる反自衛隊運動の数々による批判をかわそうとしている。

勝利を期する見出しなし「立憲民主」参院補選 

野党第1党ながら、立憲民主党は夏の参院選挙を前に威勢がいいとは言えない。同党月刊の機関紙「立憲民主」(4月15日発行)1面は、「夏の決選に向けて党勢拡大へ」という見出しで、写真は参院石川選挙区補欠選挙の公認候補と党代表の街頭演説だが、見出しは写真の補選を受けていない不思議な紙面である。

独立不羈はコサックの伝統 黒川祐次『物語 ウクライナの歴史』

ロシアのウクライナ侵攻は、専門家たちも予想しなかった出来事だが、ウクライナの国民がここまで一丸となって徹底抗戦していることも、世界の人々を驚かせている。その祖国愛や抵抗精神の強さはどこからくるのか。

光で描いた創造的名品群 光のメディア/東京都写真美術館

東京都写真美術館で「TOPコレクション 光のメディア」が開催中だ。同美術館には約3万6千点の収蔵作品があるが、写真は光に弱いメディアなので、常設展示ができず、名品を定期的に紹介するコレクション展を開催。

【上昇気流】(2022年4月23日)

令和になって、もうすぐ丸3年。早くも政権は安倍―菅―岸田の3代目へと移ろい、世界はウクライナ戦争でついに暴風圏に突入した。長かったような短かったような。妙な感覚の3年である。

説話文学に見る日本人の信仰―市谷亀岡八幡宮司 梶謙治氏に聞く

ウクライナ戦争で再認識させられのは、人類はまだ宗教・思想の対立を克服していないこと。日本の歴史を振り返ると、基層信仰である神道の上に普遍的な唱導宗教である仏教を受容したが、不思議に長い期間にわたる厳しい対立は起きず、神仏習合という世界的にも珍しい信仰を形成してきた。その歴史と意味について、説話文学に詳しい市谷亀岡八幡の梶謙治宮司に聞いた。

龍となるコウモリ軍団 タイから

里山に暮らしていた幼少の頃、春夏の遊びの定番は野山での昆虫獲りだった。

フィリピン中部 台風被害拡大 大規模な地滑り 集落壊滅

フィリピン中部に上陸した台風2号(フィリピン名アガトン)による洪水や土砂崩れの被害が拡大し、死者はこれまでに179人に達した。政府は9000人以上の人員を投入して救援と捜索活動を行っているが、行方不明者は依然100人を超えている。農業やインフラの損害も拡大しており当局が対応を急いでいる。

【社説】G20財務相会議 米英などの退席は当然の対応

20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が米ワシントンで開かれた。G20メンバーのロシアがウクライナを侵略してから初めての閣僚級会合で、米国や英国、カナダなどは抗議の意思を示すため、ロシアの参加者が発言する場面で退席した。力による一方的な現状変更を強行しただけでなく、ウクライナで多くの民間人を虐殺したロシアのG20参加が認められないのは当然だ。

【上昇気流】(2022年4月22日)

青と黄の2色から成るウクライナ国旗は、今や日本人にもよく知られるようになった。青は空、黄は麦畑を表すというが、ウクライナのひまわり畑を想像する人もいるだろう。

【韓国紙】新しい龍山時代到来後の韓米関係

バイデン米大統領が尹錫悦(ユンソンニョル)政権発足直後の5月21日頃、韓国を訪問する計画が議論されているという。同月24日と予想される日本でのクアッド(米国・日本・豪州・インドの4カ国の枠組み)首脳会議に先立ち、バイデン大統領の訪韓と韓米首脳会談が行われる見通しだ。

中国の「ゼロコロナ」政策、体制の本源的弱点を突いた論評はゼロ

これまで新型コロナウイルス感染対策の優等生とされてきた中国最大の経済都市・上海市で、3月28日からロックダウン(都市封鎖)が続いている。地下鉄やバスなど公共交通は運行を止め自家用車も禁止、市民2500万人の外出も原則禁止した。

人生初のサーカスを楽しむ ブラジルから

ブラジルは、新型コロナウイルスの流行が終わったかのような高揚感が広がっている。街中は人であふれ、サッカーの試合やコンサートなども新型コロナ流行前と同じように開催されるようになった。