最新記事

【社説】プーチン氏演説 断じて容認できぬ侵略正当化

ロシアのプーチン大統領は旧ソ連による対ドイツ戦勝記念日の9日に演説し、ウクライナ侵略についてクリミア半島への「侵略」や隣国の核保有を阻止する先制攻撃だと正当化した。しかし、他国を蹂躙(じゅうりん)し無辜(むこ)の民間人を虐殺しているのはロシアの方である。侵略を正当化することは断じて容認できない。

【国境警報】中国海警2隻 領海に侵入

沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で9日、中国海警局の「海警」2隻が日本の領海に侵入した。尖閣諸島沖での中国公船の領海侵入は今年7回目。

格差是正から優位性発揮へ 元沖縄県副知事・牧野浩隆氏

1964年に琉球銀行に入行したが、復帰当時は通貨交換の窓口で働いていた。沖縄の復帰前の法定通貨は米ドル。集まったドルを束ねて日本銀行に渡す時には寂しさはあった。

憲法記念日に浮世離れした「平和主義」をそろって唱えたリベラル紙

毎日の古賀攻・専門編集委員が4日付コラム「水説」で、「総点検時代の憲法」と題し、こう述べている。

消えた「花まつり」の行事

大型連休もあっという間に終わってしまった。その最後の日曜日となった8日は何の日か。子供でも分かる(子供の方がよく分かる)ような問いだ、5月の第2日曜日だから母の日。街を歩くと、店頭の宣伝やフラワーショップで赤いカーネーションや、バラの花束を見掛けた人も少なくないのではないか。

沖縄県宜野湾市 SOLA学園で不当な解雇・減給

沖縄本島中部の宜野湾市に所在する専門学校SOLA学園(野村美崎理事長)では、2年前に理事長が交代して以降、教職員の退職が相次いでいる。十分に授業を実施できず、学園存亡の危機に陥っている。学園の経営陣に何が起きているのか。関係者らに話を聞くと、理事長のずさんなワンマン経営の実態が浮き彫りになった。

【上昇気流】(2022年5月10日)

対独戦勝記念日の演説でロシアのプーチン大統領が、ウクライナでの「特別軍事作戦」を「戦争状態」と宣言するのではないかとの観測があった。しかし演説では、ウクライナ侵攻を正当化したものの、戦争宣言はなかった。

高齢者に「リモートのススメ」で遠隔医療の享受を説く野口悠紀雄さん

だいぶ前から大衆向けの週刊誌は高齢者向けに心身健康の指南からペット飼育、利殖、相続、終活のノウハウ・情報が毎週のように出、時にかなりのページ数を割いてこれでもかという誌面作りをしている。

反対運動乗り越え 県民が理解 沖縄県隊友会初代会長・石嶺邦夫氏

子供の頃の夢は陸軍将校になることだった。中学教員として働いていた当時、旧軍出身の学校指導主事と懇意になったが、この人物が素晴らしい人格の持ち主で、自衛隊に入ったきっかけになった。「一緒に(自衛隊に)行くか」と背中を押してくれて、昭和32年に鹿児島の陸上自衛隊に入隊した。

【社説】北のミサイル 日米韓が連携して対処せよ

北朝鮮が東部の咸鏡南道・新浦沖の海上から日本海に向け、短距離の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)1発を発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下した。北朝鮮によるミサイル発射は今月に入って2回目、今年14回目となる。今回の発射は、近く発足する韓国の尹錫悦新政権を牽制(けんせい)するためとみていい。日米韓3カ国が連携して対処する必要がある。

【上昇気流】(2022年5月8日)

ゴールデンウイークでは、日本各地の観光地が人であふれていたことが報道された。そのせいなのか、東京郊外の気流子が通勤に使っている道がかなり空(す)いていた。人の流れも少なく、車の往来もそれほどなかった。

【連載】赫き群青 いま問い直す太平洋戦史(11) 南雲愚将論再考(下) ミッドウェイ作戦自体に問題 海軍の威信守るため着せられた汚名

南雲忠一中将が批判されるのは、ミッドウェイ海戦で索敵を怠り米空母発見が遅れた上、攻撃隊発進に時間を要し戦機を見誤った点である。いずれも参謀の源田実、草鹿龍之介の具申に従った措置だが、ミッドウェイ島攻撃は米空母を誘い出すための手段で、空母撃滅こそ主目的であるにもかかわらず、南雲らが島の攻略に気を取られ過ぎたことが敗因と解釈されている。

ミッドウェイ作戦自体に問題

南雲忠一中将が批判されるのは、ミッドウェイ海戦で索敵を怠り米空母発見が遅れた上、攻撃隊発進に時間を要し戦機を見誤った点である。

小学校の教科担任制導入 授業の質、児童の理解とも深まる

2022年度から小学校の高学年で「教科担任制」が順次導入されていく。これまでは学級担任(副担任がいる学校もある)が全ての教科を教える体制だったが、算数、理科、社会など、できるところから順次取り入れていくという。学級担任は残るが、専門的知識を持った教科担任が新設され、部分的ではあるが、中学校の授業に近くなる。

自信つけさせてもらった 元沖縄県知事  仲井眞 弘多氏

1972年5月15日、沖縄県は日本に復帰した。祖国・日本への復帰はどう映ったか。50年を経て現在の沖縄をどう評価するか、そして将来のあるべき姿とはどのようなものか。政治、経済、文化、教育、防衛など各分野のキーパーソンに復帰の思い出と過去50年の総括、今後の沖縄の在り方をそれぞれの立場で語ってもらった。

【社説】日英首脳会談 中国念頭に防衛協力強化を

岸田文雄首相がロンドンで英国のジョンソン首相と会談し、自衛隊と英軍の相互訪問時の法的基盤となる「円滑化協定(RAA)」締結に向けた大枠合意を確認した。日英両国は、東・南シナ海で一方的な現状変更を試みる中国への危機感を共有している。防衛協力強化の意義は大きい。

蓄音機の父 ホーンの別荘 明治の館/栃木県日光市

栃木県日光市の輪王寺の東側に明治の館がある。今では西洋料理の店として知られているが、料理店となったのは昭和52年から。建てられたのは明治後期で竣工(しゅんこう)は不詳。平成18年に国登録有形文化財に指定された。

大分県立美術館で「原点から現点」展

「コシノジュンコの創作の本質は、服飾とそれをまとった人が織りなす姿を通じて、宇宙や自然、人間など、我々を取り巻く万物の理(ことわり)、そして、そこに宿される真・善・美を指し示そうとするところにある」

フランス美術事情 「パイオニア 狂騒の20年代のパリの芸術家」展

フランス元老院(セナ)が所有するパリのリュクサンブール美術館での展覧会には常に特別な意味がある。それは国家を意識したものだが、別にフランス人芸術家しか扱わないという意味ではない。事実、イタリア人のモディリアーニの大回顧展も同美術館は行った。

【上昇気流】(2022年5月7日)

憲法記念日の新聞社説の中に鈴木義男氏の名を見つけ、憲法の制定論議がなされた第90回帝国議会(1946年)のやりとりが脳裏に浮かんだ。鈴木氏は日本社会党の結成に関わり、片山・芦田内閣で司法相などを務め、憲法制定にも関与した▼社説は鈴木氏が憲法に「生存権」を盛り込むように訴え実現させたとし、これをもって「米国側の『押しつけ』ではなかった」と論じていた。脳裏に浮かんだのはそのことではない。憲法前文をめぐる鈴木氏の嘆き節だ。