最新記事

【上昇気流】(2022年5月24日)

1941年8月、ルーズベルト米大統領とチャーチル英首相は、カナダ東部ニューファンドランド沖の英艦上で会談し、「大西洋憲章」を発表した。第2次大戦と戦後世界に対する基本的な態度を明らかにしたもので、領土の不拡大、民族自決、貿易障壁の引き下げなどを謳(うた)っている。

【沖縄祖国復帰50年】沖縄と本土の絆強化を 都内で祝賀式典 第二尚家23代当主・衞氏

縄祖国復帰50周年を記念し22日、東京都内で祝賀式典(主催=日本沖縄政策研究フォーラム)が行われた。琉球王家の末裔(まつえい)で第二尚氏第23代当主の衞(まもる)氏(71)が出席し、「本日の式典を新たな出発点として、正しい琉球の歴史文化を継承発展させ、沖縄と内地の絆をさらに強めていきたい」と語った。

【社説】米韓首脳会談 日米韓の中朝牽制に弾み

バイデン米大統領が就任後初のアジア歴訪で、政権交代間もない韓国の尹錫悦大統領と初めて会談した。両首脳は同盟強化を確認した上で「力による現状変更」の試みを止めない中国、核・ミサイルにより周辺国に深刻な脅威を与え続ける北朝鮮に対し、牽制の枠組み強化や強力な抑止力に基づき断固たる姿勢で臨むことを確認した。まずは評価したい。

2大国のはざま 揺れるモンゴル

1920年代以降、ロシアと歴史を共にしてきた友好国の一つが、モンゴルだ。しかし、北の隣国ロシアがウクライナに軍事侵攻したことで国際社会から指弾される中、南に位置する中国との経済的な結び付きが強まることも懸念されている。二つの大国に挟まれた地政学的環境や、新型コロナ禍による経済苦境の深刻化でモンゴル外交は難局に立たされている。

自民党埼玉県議団の「LGBT条例案」に「再考」を求めた八木秀次氏

自民党内で昨年5月、「性的指向及び性自認を理由とする差別は許されない」との文言が入った左派的な「LGBT理解増進法案」が了承寸前までいった。事ほどさように「左傾化」が目立つ自民党だが、あれから1年、今度は地方支部レベルで同じの動きが出ている。

【上昇気流】(2022年5月23日)

新型コロナウイルスが人工的に作られ、中国・武漢ウイルス研究所(WIV)が発生源である可能性を、米国防情報局のベリエ局長が公式の場で初めて明かしたことが、米紙ワシントン・タイムズに出ている(小紙19日付国際面)。

外相にコロナ駐英大使―フランス

フランスの第2次マクロン政権の新閣僚が20日、エリザベット・ボルヌ新首相の提案を基に大統領が任命したリストが発表された。政府のナンバー2としてルメール経済・財務相が、内相にはダルマナン氏が留任した。首相を除く全27人の閣僚のうち5人の残留閣僚が別の省を担当し、平均年齢は48歳と史上最も若く、男女の割合は女性のボルヌ首相を含め男女同数となった。

米韓首脳 中朝への弱腰改めた尹氏 【解説】

韓国の文在寅前政権が推し進めた北朝鮮に対する一方的擁護、米中覇権争いの中で目立った中国への低姿勢を、今月就任したばかりの尹錫悦大統領がきっぱり改めたことが今回の米韓首脳会談での最大の成果だろう。韓国は失われつつあった米国の信頼を取り戻す契機をつくったと言える。

【社説】コロナ対策見解 「脱マスク」日常回復への一歩

政府は、新型コロナウイルス対策のマスク着用についての新たな見解を示した。屋外で会話をほとんどしない場合は「必要ない」とし、屋内でも周囲との距離を保ち、会話を控えれば不要とした。

【国境警報】接続水域に中国海警4隻 沖縄・尖閣沖

第11管区海上保安本部(沖縄県那覇市)は21日、石垣市の尖閣諸島周辺の領海外側の接続水域に中国海警局の「海警」4隻がとどまっていると発表した。

ロシアによるウクライナ侵攻を歴史に焦点を当てて読み解いた2誌

短期間で決着がつくと思われたロシアのウクライナ侵攻。一時はウクライナの首都キーウまで迫ったロシア軍は現在、東部2州(ドネツク州とルガンスク州)の掌握に目的を変更した。

【上昇気流】(2022年5月22日)

「薄繭の出来ゆく音の微かにも」(木暮つとむ)。「繭」は、昆虫がサナギになる時の家のようなものだが、俳句の季語の場合、蚕の繭のことを指す。この繭から絹糸が取れることは昔から知られ、古事記や日本書紀の神話にも出てくる。

安保法は専守防衛と強調 「公明新聞」安全保障解説

公明党の機関紙「公明新聞」(5・4)が、党外交安全保障調査会の勉強会から「新たな国家戦略の策定へ/日本の安全保障」と題し、政府が年末までに策定する新たな国家安全保障戦略(NSS)についての解説記事を掲載した。

「社会民主」65周年記念 護憲非武装で消えゆく党

社民党の機関誌「月刊社会民主」は5月号で「創刊65周年記念」だが、7月参院選で同党は政党要件(得票率2%以上)を満たすか否かの瀬戸際だ。巻末の中島修党機関紙宣伝局長の文書を見ても、一昨年の「第17回臨時全国大会では『社民党で頑張る』ことも『立憲民主党に合流する』ことも認め合う決定となり

脅かされる米国の信教の自由 「祈り」で高校コーチを解雇

米国の重要な建国の理念である信教の自由が重大な局面を迎えている。

【社説】処理水海洋放出 風評被害への懸念払拭急げ

東京電力福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出について、原子力規制委員会が必要な設備などを盛り込んだ東電の計画を妥当とした審査書案を了承した。事実上の審査合格だ。

最高峰エベレスト登山の費用 ネパールから

登山家の西川史晃氏が、世界最高峰であるエベレストの登頂に成功したニュースを耳にした。13日のことで、日本人は200人ほどしか登頂していないという。

あけび蔓細工職人、中川原信一氏/秋田県 写真と作品展 実演も

日本を代表するあけび蔓(づる)細工職人、中川原(なかがわら)信一氏(秋田県横手市在住)の仕事内容を書籍と写真、作品、そして夫妻による制作実演とトークイベントを通して紹介する出版記念展が2日間にわたり先日、秋田県立美術館で開かれた。主催はgallery KEIAN。

「トキと共生する里地づくり取組地域」環境省公募 真っ先に石川県が名乗り

国の特別天然記念物「トキ」は現在、新潟県佐渡市で飼育されているが、本州での定着を目指し、環境省はこの取り組みの主体となる地方公共団体として「トキと共生する里地づくり取組地域」を公募しているが、石川県の馳浩知事が真っ先に手を挙げた。

西洋が成した世界帝国の否定 千年かけ国民国家を形成

今年の復活祭の日、4月23日の深夜、ロシアのプーチン大統領はモスクワの救世主キリスト大聖堂で祈りに参加した。モスクワ総主教キリル1世に宛てた祝賀書簡では、ロシア正教が果たしてきた伝統的、道徳的、家族的価値の促進を称(たた)えたという。