最新記事

「違憲」自衛隊の活用 矛盾の責任を自民に転嫁

自衛隊は憲法違反なので解消する方針に変わりないが、段階的解消なので一定の期間自衛隊が存在する。そうした過渡的な時期および私たちが参加する連合政権では自衛隊イコール合憲の立場をとる――これが現在の共産党の見解だ。

【上昇気流】(2022年6月9日)

JR青梅線の羽村駅で下車して多摩川へと下って行った。羽村市郷土博物館(東京都羽村市)に向かったのだが、羽村堰下橋に来ると興味深い光景が見られた。その日はアユ釣りの解禁日。

交付金手続きミスで県が11億円超の損失

沖縄県が国の沖縄振興特別推進交付金(ソフト交付金)を使って実施した石垣市の生乳加工施設整備事業をめぐり、国に請求すべき約10億円分の手続きを県が怠っていたことがこのほど分かった

戦後の暴力闘争 朝鮮戦争時に国内かく乱

共産党執行部は「わが党が党として正規の機関で『暴力革命の方針』を決めたことは一度もない」と否定している。しかし、日本共産党が「暴力革命必然論」に立った「51年綱領」と、同綱領を実践するために「われわれは、武装の準備と行動を開始しなければならない」という軍事方針を決定したのは1951年だった。それも第5回全国協議会(五全協)という正式な党の会議で決められたものだ。この現執行部のウソに共産党創立以来の最大の欺瞞(ぎまん)があるのである。

【社説】東名4人死傷 官民挙げてあおり運転防止を

神奈川県大井町の東名高速道路で2017年6月、「あおり運転」で停止させられた乗用車にトラックが追突し一家4人が死傷した事故の差し戻し裁判員裁判で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪などに問われた石橋和歩被告に対し、横浜地裁は求刑通り懲役18年の判決を言い渡した。あおり運転の危険性を改めて胸に刻みたい。

自衛隊沖縄配備から50年 地方協力本部講演会 立役者の石嶺邦夫氏

沖縄の本土復帰50周年を迎えた5月15日、自衛隊も配備から50周年を迎えた。配備に向けた環境整備から実際の配備までの間、激しい迫害を受けたが、それらを乗り越えて現在がある。沖縄の自衛隊誘致を実質的に一任された石嶺邦夫氏が自衛隊沖縄地方協力本部が主催する記念講演会で50年間を振り返った。

【上昇気流】(2022年6月8日)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取し、地球に持ち帰った砂からたんぱく質の材料となるアミノ酸が20種以上見つかった。地球の生命起源の材料が隕石(いんせき)などの形で宇宙空間から飛来したという説を後押しするものだ。

安易な「停戦論」を展開する朝日 身内からは批判

1カ月前の話だが、朝日5月6日付1面トップにウクライナの国連大使セルギー・キスリツァ氏のインタビュー記事が載った。同氏は今年1月以降、国連安保理で15回、総会で3回演説し、国際社会に助けを求めたが、2月末にロシアの軍事侵攻を許したとし、「ロシアによる国際秩序の破壊を許せば、日本の周辺が次の戦場になる可能性もある」と警鐘を鳴らしている。

アバヤで登校に議論沸騰 フランスから

最近、ワンピース型の足元まで覆ったアバヤローブと呼ばれるイスラム女性の伝統衣装で登校する女子高生が増え、黙認すべきかどうかで議論が沸騰している。アバヤは比較的ファッショナブルな衣装で、イスラム女性のスカーフ(ヒジャブ)と組み合わせるのが一般的だ。

教皇、21人の新枢機卿選出 生前退位への準備か

ローマ教皇フランシスコは5月29日、21人もの新たな枢機卿(すうききょう)を選出した。その背景には、自身の生前退位を含む次期コンクラーベ(教皇選出会)への準備があるのではないかとみられている。

【社説】北のミサイル 日本は早急に反撃能力保有を

北朝鮮は、首都平壌の順安付近など複数の地点から短距離弾道ミサイルを日本海に向けて発射した。韓国軍の発表では4地点から8発を発射。日本政府も3カ所以上から少なくとも6発が発射されたことを探知した。今年に入り17回目の発射で、1回のミサイル発射としては過去最多となる。

戦前の武装党史 塗り替えが新綱領の前提

志位委員長の著書『新・綱領教室』は、「しんぶん赤旗」の新入局員に行った講義を基にして編集したためか、上下巻全5章あるうちの第1章のほとんどを、「しんぶん赤旗」の前身で戦前の非合法機関紙「赤旗(せっき)」の自慢話に費やしている。

出生率の「西高東低」

厚生労働省の人口動態統計によると、昨年の出生数は81万人で、過去最少を記録した。戦後、出生数の最多は「団塊世代」が生まれた1949年の270万人だから、その3分の1以下だ。一方、死者数は144万人。こちらは逆に戦後最多で、人口の自然減は60万人超。わが国の人口減少の深刻さが分かる。

「都市養蜂」で明るい未来づくり 千葉商科大学の学生が地元とコラボ

人間社会と自然の共生などを目的に、千葉商科大学(千葉県市川市国府台)の学生が学内で養蜂事業「国府台Bee Garden」に取り組んでいる。学生たちは当初、巣箱一つに1万匹のセイヨウミツバチを飼育し、4月上旬までに全部で5箱の巣箱を設置。地元店舗などとコラボ商品を開発したり、地域住民との交流・体験会などの企画を進めている。

【上昇気流】(2022年6月7日)

「僕自身は青春真っただ中なんです」――。83歳で世界最高齢のヨット単独無寄港太平洋横断を成し遂げた堀江謙一さんの言葉だ。69日間の航海の間、使った薬は「目薬とばんそうこうだけ」というのにも驚く。

連合赤軍事件50年、革命思想の危険性“総括”しなかった大谷氏

今年は、あの「連合赤軍事件」から50年。武力革命を目指したメンバーが起こした「あさま山荘事件」では、警察官2人と民間人1人が死亡。また、あさま山荘事件の逮捕者の自供で明らかになった「山岳ベース事件」では、メンバー29人のうち、身重の女性を含む12人が「総括」と称した集団リンチで殺害された

【社説】出生率1・30 少子化対策の抜本的見直しを

出生率の低下に歯止めがかからない。厚生労働省が発表した2021年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に産む子供の推計人数を示す合計特殊出生率は6年連続の減少で1・30だった。少子化対策の抜本的見直しが必要だ。

夢物語の政権論 「赤旗」が激減し力量下降

日本共産党が7月15日で創立100年を迎える。共産主義の“祖国”ソ連が世界を支配するために組織したコミンテルン(国際共産党、第3インターナショナル)の日本支部として誕生した。それから100年。到達点である今日の党は、違憲自衛隊の活用論や「天皇制」の容認などを主張。ソフト戦術を連発し野党連合政権を、と唱えている。しかし、志位和夫委員長の掲げる「革命」路線の先に未来はあるのか―。

【上昇気流】(2022年6月6日)

大変な物知り、異能の持ち主というべき子供たちが全国には少なからずいるようだ。私事で恐縮だが小学5年の時、横の席のK君が「先生の言っていることは違う」と時々囁(ささや)いていた。ある時、先生が「ものは自然には光らない」と話したが、彼は「いや、自分で光を出すものがある」と呟(つぶや)いて素知らぬ顔をしていた。

「虐殺を風化させるな」 中国大使館前で抗議集会

中国当局が民主化運動を武力鎮圧した天安門事件から33周年を迎えた4日、在日中国人らが東京都港区の中国大使館前で、「天安門事件を忘れない」と抗議活動を行った。主催は天安門事件33周年抗議集会実行委員会(実行委員長=民主中国陣線日本代表の王戴さん)。 王戴さんは「中国共産党政府は(天安門事件の)虐殺を風化させようとしているが、私たちは絶対に忘れない」と話し、事件の真実を隠蔽(いんぺい)しようとする中国当局を非難した。 南モンゴル(中国の内モンゴル自治区)出身のオルホノド・ダイチンさんは、中国当局が民衆の声を無視していると糾弾し「中国共産党政権が崩壊しない限り、中国人の民主化はあり得ない」と訴えた。 同日夜には、JR新宿駅南口で、追悼集会(主催=Stand with HK@JPN)が行われた。集まった人々はキャンドルを手に、犠牲になった人々を追悼するとともに、中国の民主化と平和を祈った。