最新記事

【社説】環太平洋合同演習 中国の脅威に共同対処を

米海軍が主催する多国間訓練「環太平洋合同演習(リムパック)」が8月4日まで米ハワイ沖などで行われている。東・南シナ海で覇権主義的な動きを強めるだけでなく、南太平洋などでも海洋進出を図る中国の脅威への共同対処能力を高めるべきだ。

玉城知事のコロナ感染源は?

玉城デニー知事が新型コロナウイルスに感染した。コロナ感染をめぐっては、自ら対策本部長として先頭に立って対策の陣頭指揮をしてきただけに、衝撃が走っている。

沖縄県、年度末に図上訓練実施へ

中国の台湾侵攻の可能性が排除されない中にあって、台湾有事の際、沖縄の離島住民などを避難させるシミュレーションを行うことは不可欠な情勢になっている。沖縄県議会や県が主催する有識者会議では、住民避難の具体的な議論が行われており、今年度末にも図上訓練が実施される見通しだ。

【上昇気流】(2022年7月6日)

危機管理の対象となる「危機」の共通点は①予知することが極めて難しく、突然にやってくる②予想の規模を超えている③平時の考え方では対応できない(志方俊之・帝京大名誉教授)。

ウクライナ危機とフランス人の心 フランスから

フランス人の人生観を表す言葉に「セ・ラ・ヴィ」という決まり文句がある。意味は「人生そんなもの」「仕方がない」という半分諦め気味の悲観的表現。しかし、長年筆者がフランス人を観察してきたことからいえば、この言葉は我慢できる段階を意味する。

独カトリック教会 脱会者が急増 聖職者の性犯罪 最大の理由

独ローマ・カトリック教会司教会議(DBK)が6月27日、ボンで公表した「2021年教会統計」によると、35万9338人の信者が昨年、教会から脱会した。20年比で約62%の大幅増だ。脱会の最大の理由は、聖職者の性犯罪問題とそれを隠蔽(いんぺい)してきた教会指導部への不信だ。

【社説】「同性婚」否定判決 婚姻の意義を再確認させた

大阪地裁は「同性婚」を認めない民法などの規定に「合憲」との判断を示した。昨年3月に「違憲」判断を下した札幌地裁とは対照的に、結婚を男女間のみとすることは「法の下の平等」を定めた憲法14条に違反しないとした。妥当な判断として評価したい。

12年ぶりの海開き

記録的な速さで梅雨が明けた。故郷のある東北南部では、6月の梅雨明けは初めてのことだ。筆者の子供時代、暑さが続くのは7月末からお盆までの2週間余りと短かったが、今年は3カ月間続く長い夏になりそうだ。暑さに弱い東北人としては「体にこたえるな」と憂鬱(ゆううつ)になっていたところに、うれしいニュースが故郷から伝わってきた。

沖縄県名護市 名桜大学が健康情報科学科新設へ

2023年度、公立名桜大学(沖縄県名護市)に健康情報学科が開設される。この機運を高めようと、同大はこのほど、同県浦添市の国立劇場おきなわで「データサイエンスが何を変えるのか」をテーマにシンポジウムを開催し、専門家らが議論した。

政治闘争丸出しで生活保護を自民党批判に使う朝日の筋違いな社論

参院選最中の6月24日、生活保護費をめぐって東京地裁で一つの判決があった。厚生労働省が2013年から3年間にわたって「デフレ調整」(物価下落の反映)などを理由に保護費を削減したのは違法とし、減額決定を取り消すという判決である。

【上昇気流】(2022年7月5日)

映画「男はつらいよ」で、寅さんが旅先から東京・柴又の「とらや」に電話をかける場合、旅館か公衆電話からのことが多い。公衆電話であれば、今はなくなった赤電話かピンク電話である。

米連邦最高裁の中絶権否定判決で「社会分断」の根深さ伝えたNHK

「あなたはどの時点で人間になると思っている?」こう語って男性に詰め寄るのは中絶反対派の女性。対する容認派の男性は「体外でも生存できるようになる時だ」と反論する。

【社説】少子化対策/子育て支援だけで解決できぬ

今回の参院選の公約で、各党は少子化対策として出産育児一時金や児童手当の増額など子育て支援の強化を主張している。だが、少子化の流れを大きく変える力があるとは思われない。

埼玉/上田、維新票の動き警戒する公・共 【連載】’22参院選 注目区を行く(6)

「埼玉を一つ一つ変えてきた自信がある」6月25日、影一つない昼下がりの浦和駅前。誰よりも日焼けした顔の無所属現職・上田清司がビールケースの台に上った。衆院議員を10年、埼玉県知事を4期16年務めた実績を挙げながら、74歳とは思えない力強い声で訴えた。

【上昇気流】(2022年7月4日)

メダカは戦前から戦後の一時期、都会人の手軽な観賞魚として不動の地位を占めていたようだ。以前、千葉県成田市の熱帯魚などの卸・小売の業者に、先代の話として戦時中のエピソードを聞いたことがある。

接続水域に中国海警4隻 沖縄・尖閣沖  

第11管区海上保安本部(沖縄県那覇市)は2日、石垣市の尖閣諸島周辺の領海外側にある接続水域に中国海警局の「海警」4隻がとどまっていると発表した。

東京 残る1議席めぐり激戦続く 【連載】’22参院選 注目区を行く(5)

史上最短で梅雨が明けた東京選挙区。連日の猛暑の中、総勢34人が6議席をかけて熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げている。

【社説】6月日銀短観 原材料高・円安が重荷に

原材料の価格高騰や円安進行が製造業を中心に企業に重くのし掛かっている――。日銀が発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)が浮き彫りにした企業の現況である。

視界不良の不安な時代、未来への手掛かりを歴史に学べと提唱する2誌

ロシアによるウクライナ侵攻は、あらゆる面で世界に衝撃を与えた。新型コロナウイルスによる世界的感染拡大も人類に大きな不安をもたらしたが、今回の侵攻によってこれまでの世界秩序がきしみ始めたことは間違いない。

【上昇気流】(2022年7月3日)

猛暑が続いている。いつも夕方から夜にかけて読書をするために利用している近郊の駅前の喫茶店は、ここ数日、満員に近く混んでいる。そのため、ほかの店を当たらなければならないほど。