最新記事

【上昇気流】(2022年7月14日)

「虹の中雨飛び水晶岳聳ゆ」(岡田日郎)。俳句カレンダー(俳人協会刊)7月の面に掲載された夏を代表する句で、作者は山岳俳句の第一人者だ。その日は朝、北アルプスの野口五郎小屋を出発した。

露から軽油輸入再開か―ブラジル

ブラジルのボルソナロ大統領は11日、60日以内にロシアからディーゼル油の輸入を再開する可能性があると言明した。ブラジルのG1メディア(電子版)などが報じた。ロシア政府とは合意に近づいているという。

フランス同時テロ実行犯の終身確定 全員が上告せず

フランスで2015年11月13日に発生したイスラム過激派による史上最悪のパリ同時多発テロで、1人だけ実行犯として生き残ったサラ・アブデスラム被告とテロに関与した13人の被告は、6月29日に特別大法廷で下された判決に対して、全員が11日深夜までに上訴せず、判決は確定した。フランスで近年、最も注目を集めた同時多発テロ事件の裁判はすべて終了した。

【社説】ウクライナ 復興見据えた国際支援を

ロシアによるウクライナ侵略が長期化の様相を深める一方、ウクライナの復興計画が欧米を中心に協議されている。スイス南部ルガノで開かれた国際会議では、復興に向けた行動の原則を盛り込んだ「ルガノ宣言」を採択した。民主主義陣営は結束して支援すべきだ。

スーパークールビズにかりゆしウエア着用を

今年は6月の時点で全国的に記録的な厳しい暑さを記録している。沖縄では1年のうち半年以上にわたって着用される「かりゆしシャツ」はなくてはならない。アロハシャツに似た開襟シャツで、スラックスの中に入れないため、風通しが良い。蒸し暑い夏の沖縄には最適だ。

参院選 沖縄選挙区 伊波氏が大接戦制し再選 自民・古謝氏、猛追もあと一歩

参院選が10日、投開票され、沖縄選挙区では革新系の無所属現職の伊波洋一氏(70)が自民公認で公明が推薦する新人の古謝玄太氏(38)を僅差で破って再選を果たした。保革の激しい一騎打ちとなったが、2カ月後に迫る知事選(9月11日投開票)に影響を及ぼすとみられる。

【上昇気流】(2022年7月13日)

シェークスピア作『リア王』。グロスター伯爵が自殺する場面で観客が笑う。「無性に腹が立つ。人が死のうとしているのがそんなに可笑しいか」と、主役のリア王を演じた俳優の山崎努さんが『俳優のノート』(文春文庫)という本の中で怒っている。

山上容疑者は「信者でない」 安倍氏銃撃事件で家庭連合

安倍晋三元首相が死亡した銃撃事件で逮捕された山上徹也容疑者(41)の動機が「特定の宗教団体への恨み」という報道を受け、世界平和統一家庭連合(家庭連合)は11日、東京都内で記者会見を開いた。

安倍元首相銃撃、言論の暴力にも警備体制の不備にも触れない朝日

安倍晋三元首相が凶弾に倒れた。日本丸は嵐の中で羅針盤を失った感がしたが、参院選結果は「死せる孔明、生ける仲達を走らす」の図で護憲政党が凋落(ちょうらく)し、改憲政党は3分の2を占めた。安倍氏の「日本を取り戻そう」が蘇(よみがえ)る。

【社説】参院選結果 期待される野党の不在が深刻

第26回参院選挙の結果が確定した。今回の改選124議席と神奈川選挙区の欠員1議席を補う計125議席のうち、自民党が63議席と過半数を獲得し、公明党は擁立した7選挙区の候補者全員の当選と比例区で6議席を得て13議席を確保。非改選と合わせ連立与党は参院で146の安定多数を得る大勝だった。

渋谷の古本屋が閉店

渋谷は大学受験のために上京して、実質的に初めて数日過ごした東京の街だ。

「家庭」と「学校」を兼ねた生活空間 児童自立支援施設「北海道家庭学校」

家庭や学校、地域に居場所をなくした子供たちを支援する国公立の児童自立支援施設が全国各地にあるが、私立の施設は2カ所のみ。そのうちの一つが北海道遠軽町にある。100年以上も前に開設された社会福祉法人北海道家庭学校。民間の教育団体である北海道人格教育協議会(会長=山谷敬三郎・北翔大学学長)はこのほど、同校理事長の仁原正幹氏を講師に招き、同校の理念やこれまでの歩みを聞くことで、教育の在り方を論じ合った。

【上昇気流】(2022年7月12日)

安倍晋三元首相の死を悼む声が世界各地から寄せられている。米国のブリンケン国務長官はアジア歴訪の帰路、予定を変更し弔問に来日した。台湾では総統府に半旗が掲げられ、蔡英文総統が日本台湾交流協会台北事務所を訪れ献花した。

【社説】自公過半数/「志」固め国難克服に挑戦を

第26回参議院選挙が投開票され、自民、公明の与党が改選過半数を獲得し、非改選と合わせて過半数維持に必要な55議席を確保した。昨年の衆院選に続いての与党の勝利により、国民は岸田文雄政権を信任したことになる。

仏要人、次々に異例の追悼―安倍元首相死去

フランスの複数のメディアは、マクロン大統領が安倍晋三元首相の襲撃事件後、日本語を含む3回追悼の言葉をツイートしただけでなく、他の大統領経験者も次々に追悼の言葉を寄せたことを報じた。安倍氏が長期政権だっただけあって、フランスの歴代大統領らが安倍氏に直接会う機会があり、その人柄に触れ感銘を受けていたことがうかがえる。

新しい国創りへ本分果たせ

選挙戦最終盤に安倍晋三元首相が凶弾に倒れる不測の事態が発生した第26回参院選が10日投開票された。自民、公明の与党が改選過半数を確保し、両党に日本維新の会と国民民主党を加えた、いわゆる改憲勢力が非改選を含め、参院で改憲発議に必要な3分の2以上の議席を確保した。

土木学会の「津波評価技術」を軽んじるアエラの「憤る原告」の記事

東京電力福島第1原発事故で避難した住民らが国に損害賠償を求めた集団訴訟の最高裁判決が6月17日にあり、「東電に安全対策を命じても原発事故は防げなかった可能性が高い」として、国の責任を認めない判断を示した。アエラ6月27日号「憤る原告『肩透かし』だ」のタイトルで論じている。

【上昇気流】(2022年7月11日)

東京から東海道新幹線に乗って浜松を過ぎた辺りから、田畑間の空き地に以前は見られなかった太陽光発電のソーラーパネルが設置されているのを何カ所も見掛ける。小規模だから施設用か家庭用か。再生可能エネルギー事業が拡大している証しであろう。

「『SDGs』を斬る!」と題し思考停止に陥る危険性指摘する新潮連載

「なにか、モヤモヤする」。こう感じている読者も多いのではないか。かくいう筆者も地元のユネスコ協会で活動しており、行事の時などは“正装”として胸に七色の丸いピンバッジを着ける。SDGsのだ。

フィリピンのマルコス大統領が安倍元首相の死に哀悼の意

フィリピンのマルコス大統領は8日、フェイスブックで安倍晋三元首相の死去について哀悼の意を表明する声明を出した。マルコス氏は「安倍氏は日本の最も困難な時期を乗り越えた先見性のあるリーダーで、フィリピンの良き友人で支援者でもあった」と述べた。