最新記事

悪魔を払い祖先の霊慰める

秋田県能代市二ツ井(ふたつい)町に伝わる県指定無形民俗文化財の羽立大神楽(はだちだいかぐら)の由来は、300年ほど前にさかのぼる。一人の至芸(しげい)に達した芸人が同町飛根(とびね)の羽立の里を訪れ、病に伏した。そこで集落の人が介護したところ、お礼に伝わったとされる。獅子の胴幕は白黒赤の段だら模様で、白い御幣(ごへい)を両手に持ち激しく動き回る。とてもリズミカルだ。悪魔払いをし、神社の例大祭で神輿渡御(みこしとぎょ)の先導をし地域を巡行する。

旧約聖書の解釈の変遷 マルティン・ブーバーの試み

米国民の聖書についての信頼はかつてないほど下がっているという(小紙7月10日付「『神の言葉』と考える人20%」)。LGBT(性的少数者)の権利拡大や、家庭秩序の崩壊を考えると、道徳の根拠となってきた聖書についての結果も理解することができる。

【上昇気流】(2022年7月23日)

国連科学委員会の前議長ギリアン・ハース氏が来日していたことを小紙20日付で初めて知った。東京都内の日本記者クラブで会見し、東京電力福島第1原発事故による放射線被曝(ひばく)について「直接影響した健康被害はない」との見解を改めて示したという。

時代の荒波に翻弄された台湾人―在日台湾同郷会常務理事 張杜 信恵さんに聞く

日本統治時代から国民党政府による独裁体制時代、そして現在の民主化時代へと、短期間で劇的な社会の変化を経験してきた台湾。日本に住む台湾人たちは、時代の荒波に翻弄(ほんろう)されてきた台湾の歴史をどう見ているのか。独裁体制時代に来日し、日本から台湾の民主化を支援してきた「在日台湾同郷会」常務理事の張杜信恵さんに、日華(日台)断交時に味わった苦労や期待する将来の台湾像などについて聞いた。

ドラギ伊首相、辞任へ  連立3党が事実上の不信任

イタリアのドラギ首相は21日、マッタレッラ大統領に辞表を提出した。ドラギ氏は左右の幅広い政党から成る挙国一致政権を率いていたが、連立与党の主要政党から事実上の不信任を突き付けられたためだ。

ミャンマー軍、反体制派抑え込みに新手

ミャンマーで軍によるクーデターから1年半が経(た)とうとしている中、軍に協力する民兵組織ピューソーティーの動きが目立つようになってきた。武装した私服姿のピューソーティーは、村落の焼き討ちや民主派活動家の拘束などを行っている。クーデター政権にとってみれば、軍や警察の手を汚すことなく反軍政派の動きを封じ込めることができるとともに、ワンクッション置くことで国際社会からの直接的な批判をかわすことも可能となることから、“便利屋”として悪役を押しつけているふしがある。

砲撃で民間人9人死亡―イラク北部

イラク北部のクルド人自治区ドホーク県で20日、トルコ軍によるとみられる複数の砲撃があり、子供2人を含む民間人少なくとも9人が死亡、23人が負傷した。サウジアラビア紙アラブ・ニュース(電子版)が同日、報じた。

【国境警報】中国測量艦が領海侵入  今年4月以来、6度目

防衛省は21日、鹿児島県の屋久島の周辺海域で、中国海軍の測量艦1隻が日本の領海に侵入したと発表した。中国軍艦による領海侵入は今年4月以来で、6度目。日本政府は外交ルートを通じて中国側に懸念を伝えた。

ポリマー紙幣の扱いめぐり混乱 フィリピンから

フィリピンでは高額紙幣の1000ペソ札がポリマー紙幣としてリニューアルされ流通が始まっている。しかし中央銀行が折り畳むことを推奨しないなど、その取り扱いをめぐり混乱も広がっている。

【社説】日韓関係再生 信頼醸成するシャトル外交を

韓国の朴振外相が来日し岸田文雄首相、林芳正外相、日韓議員連盟の額賀福志郎会長らと会談し、冷え込んだ日韓関係の改善に意欲を示す尹錫悦大統領の対日外交がスタートした。

【上昇気流】(2022年7月22日)

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、将軍・源頼朝が死んで、いよいよ有力御家人たちの血で血を洗う権力闘争が始まる。この闘争を北条義時が勝ち抜いて執権の座に就くのがメインストーリーだから、これまでは長い序章とも言える。

バイデン米大統領、初の中東歴訪

バイデン米大統領が今月、就任後初めて中東地域を歴訪した。バイデン氏は、最初の訪問国であるイスラエルでラピド首相と会談。両国共通の脅威となるイラン核兵器保有を阻止するための戦略的協力に関する共同宣言に署名した。

【社説】穀物輸出/食料めぐる駆け引き許されぬ

ロシアのプーチン大統領はイランの首都テヘランでトルコのエルドアン大統領と会談し、ロシアによる侵略で滞るウクライナ産穀物輸出をめぐって協議した。この後、プーチン氏は、ロシア産穀物に対する米欧などの制裁緩和が必要だという認識を示した。

増える「サル痘」感染者 スペインから

スペインの保健関係者の新型コロナに次ぐ新たな懸念は、このところ急激に拡大している「サル痘」の感染である。 世界保健機関(WHO)によれば、現時点では「公衆衛生上の緊急事態」には至っていないとしているが、21日にも緊急委員会で再検討する。 アジアでの感染も確認されているようだが、「サル痘」は2022年初頭、最初の症例が確認されて以来、ヨーロッパを中心に徐々に拡大、15日時点では62の国・地域で1万2333人が感染。中でも2835人のスペインが数字の上では群を抜いており、多くは首都の位置するマドリード州で報告されている。ただ、今のところ死亡者が出ておらず、感染者もコロナと比べ少ないためか、市民らは危機感をほとんど持っていない。 「サル痘」感染者の大半は、男性同士の性的関係から生じることで知られ、政府も6月の「プライド月間」後の状況が懸念されることから、主催者側に注意を促すなどの対応を行っている。ところが、新たに、家族や子供(3歳)を含む性的関係によらない感染者が確認され、感染ルート拡大の可能性を懸念している。 「サル痘」は、最初のウイルスが「カニクイザル」から発見されたことからの命名だが、実際にウイルスを持っているのはネズミやリスなどの「げっ歯類」であり、WHOでも名称の変更を検討しているようである。 (T)

【韓国紙】30%台に落ちた尹大統領の支持率

尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が就任後70日が過ぎた。これまでの尹大統領の国政遂行への肯定評価は30%台前半に落ち、否定評価は60%を超えた。中道層だけでなく与党「国民の力」の支持層までが大挙離反したのだ。党内の権力闘争で国民の力の支持率は野党共に民主党に後れを取る。

東電株主訴訟13兆円賠償命令に「名判決」と激賞する左派紙の異常ぶり

東京電力福島第1原発事故をめぐる株主代表訴訟で、東京地裁は当時の経営陣4人に対し総額13兆円を超える巨額の賠償を命じた。

【上昇気流】(2022年7月21日)

登山愛好家の中には、山の花々が好きだという人が多い。東京都八王子市にある高尾山に登った際、京王線高尾山口駅前の観光案内所に行くと、開花の時期を迎える植物名を教えてくれた。

【社説】羽生選手引退/内外の試練克服した向上心

フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌と五輪連覇を遂げ、世界選手権も2度制した羽生結弦選手が、現役引退を表明した。日本が世界に誇るアスリートであり、引退は残念だが、これからもプロとして華麗な演技を披露してほしい。

ブラジル、ウクライナ首脳が電話会談

ラジルのボルソナロ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が18日、初の電話会談を行った。ゼレンスキー氏はツイッターで会談の内容に関して投稿し、「(ボルソナロ大統領には)ウクライナ戦争の戦況を説明し、ロシアによって引き起こされた世界的な食糧危機を解決するために、わが国の穀物輸出再開が重要であることを説明した。

EU、加盟交渉入り―西バルカン2国 ブルガリア反対解消受け

欧州連合(EU)は18日、西バルカン地域の北マケドニア、アルバニアの両国とのEU加盟交渉入りについて、全加盟国が合意したことを明らかにした。