最新記事

反体制派指導者に懲役10年 ニカラグア 締め付けを強化

反米左派オルテガ大統領による強権政治が続いている中米ニカラグアで、同国裁判所が7月28日までに、反体制派指導者のスアゾ氏に対して「国家騒乱罪」などで懲役10年の実刑判決を下していたことが分かった。非政府組織のニカラグア人権センター(本部・マナグア)が明らかにした。

【社説】経済版2プラス2 日米は国際秩序を主導せよ

日米両政府は、外務・経済閣僚による「日米経済政策協議委員会」(経済版2プラス2)の初会合をワシントンで開いた。覇権主義的な動きを強める中国やロシアを念頭に「ルールに基づく国際経済秩序」づくりを主導すると確認。デジタル社会に不可欠な次世代半導体の量産へ共同開発を進め、サプライチェーン(供給網)強化を目指すことで一致した。

長い老後を生き抜くには… 韓国から

もう30年近く前の話になるが、初めて韓国に来た頃、印象的だった街の光景の一つに、黙々とリヤカーを引いて段ボールなどの廃品を回収するお年寄りの姿があった。

失政なき支持率急落-韓国・尹大統領

韓国の尹錫悦大統領が記録的な支持率低下に見舞われている。就任してまだ3カ月足らずの尹氏にこれといった大きな失政はなく、大統領周辺で見られる縁故採用や記者たちへの即興発言などが国民の不評を買った結果とみられている。内政・外交とも国政運営の舵(かじ)取りにも影響が出てきそうだ。

安倍元首相襲撃 朝日は真相解明を棚上げ、左派弁護士は“共闘”

読売編集委員の片山一弘氏は自身が選者を務める「よみうり時事川柳」の7月掲載分から印象に残ったものを紹介している(31日付「川柳うたた寝帳」)。「海外に安倍氏のレガシー教えられ」「国葬の喧騒よそにただ悼む」。

【上昇気流】(2022年8月2日)

全国各地で猛暑日が続き、熱中症予防のため高齢者は日中の外出を控えるようにと言われている。しかし家の中にばかりいるとどうも体がなまるようで、近くの緑道を歩いた。木陰が意外と涼しく、夏の日を浴びた百日紅(さるすべり)が美しい花を咲かせている。

墓に知る先祖の功績

父の三回忌法要があった。東北の農村部にある実家の墓には、もちろんこれまで幾度も参っているが、今回ほど、実家の墓をじっくり見たことはなかった。自分が還暦を過ぎて墓に入るのが遠くないからだろう。

離島の課題 ICTで克服 沖縄県宜野湾市で展示会・セミナー開催

教育現場・企業でのデジタルトランスフォーメーション(DX)が求められるに当たり、情報通信技術(ICT)の活用方法が問われている。沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターでこのほど、教育関係者を対象としたICTセミナーが展示会と共に開催され、ICTの環境整備や活用方法について学んだ。

韓国人団体 少女像撤去求める 独ベルリン

ドイツの首都ベルリンに韓国人団体「韓国協会」が旧日本軍の慰安婦を象徴する「少女像」を設置したことを受けて、日韓両国間で激しいつばぜり合いが展開されてきた。ところが6月下旬、韓国の別の市民団体が、少女像の撤去を求める集会を実施。韓国でも大きく報道され、波紋を呼んだ。今後の両国間の外交戦にも大きな影響を及ぼしそうだ。

【社説】ミャンマー国軍 不毛な強権行使に未来はない

ミャンマー軍政が、民主活動家ら4人の死刑を執行した。 軍事法廷では、被告側に正当な弁明や弁護の機会が与えられていない。昨年2月のクーデターから1年半が経(た)とうとする中、軍政は政治犯処刑という形で一線を越えた。民主派への政治的恫喝(どうかつ)のため、守るべき規範を破った暴挙は、軍政とはいえ曲がりなりにも国政を預かる責任の放棄に等しい。

日本の製造業は「東の正横綱」だとし拠点の国内復帰訴えるエコノミスト

かつて「世界一のモノづくり大国」といわれた日本。「ジャパンアズナンバーワン」といわれ、その言葉に浮かれた時代もあったが、バブル経済が崩壊して30年余りが経過した今、「日本の国際競争力は地に落ちた」といわれる始末。

【上昇気流】(2022年8月1日)

鹿児島市・桜島の爆発的噴火をめぐって同市の下鶴隆央市長は、噴火警戒レベルが3(入山規制)から5(避難)に引き上げられたことについて「大規模噴火の予兆なのか、居住地域に飛散する恐れから引き上げたのか、分かりやすい情報発信の在り方が検討されるべきだ」と気象庁に注文を付けたという。

【国境警報】接続水域に中国海警2隻 沖縄・尖閣沖

第11管区海上保安本部(沖縄県那覇市)は30日、石垣市の尖閣諸島周辺の領海外側の接続水域に中国海警局の「海警」2隻がとどまっていると発表した。

【社説】穀物輸出再開 露は合意を確実に履行せよ

ロシアの侵略で滞っていたウクライナからの穀物輸出が再開される見通しとなった。輸出再開はロシア、ウクライナ、仲介したトルコと国連の4者の合意によるものだが、ロシアは合意事項を確実に履行すべきだ。

コロナ禍の行動制限に自殺増加など負の影響も指摘した「日曜討論」

第7波となる新型コロナウイルス感染拡大が到来し、わが国が週当たり世界最多の感染者数を記録するまでになった。28日には東京都で4万406人が感染して初めて4万人台を超え、全国では23万人を超えて過去最多を更新するなど猛威は収まりそうもない。

【上昇気流】(2022年7月31日)

「七〇歳になった。/なってしまった。/真壁雲斎の齢を、八歳も越してしまった」――。山岳小説や伝奇小説などで知られる作家の夢枕獏さんのエッセー『仰天・俳句噺』から。真壁雲斎とは小説「キマイラ」に登場する武道の達人だ。62歳の雲斎のことを老人と30代の夢枕さんは書いたが、自分が70歳になって、60代は老人ではないと実感を込めて記している。

安倍元首相殺害 容疑者「減刑」署名増加の怪

インターネットの世界では今、大変なことが起こっている。今月15日にオンライン署名サイトで、山上徹也容疑者の減刑を求める署名イベントが立ち上げられ、28日深夜に1500人を超え、29日夕には2200人を超えるまでになった。

【国境警報】中国公船が領海侵入

沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で29日、中国海警局の「海警」4隻が日本の領海に侵入し、約2時間にわたり航行した。尖閣諸島沖での中国公船の領海侵入は8日以来。

【社説】米中首脳会談 米国は台湾への関与強化を

バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が電話会談を行い、緊張が続く台湾情勢などについて協議した。ロシアのウクライナ侵略を受け、中国による台湾侵攻への警戒が強まっている。バイデン政権は対中抑止に向け、台湾への関与を強めるべきだ。

孤独な若者とネット社会が憎悪の増幅へ

東京・秋葉原で無差別に7人を殺害、10人を負傷させた加藤智大死刑囚(39)の刑が事件発生から14年を経て執行された。職を転々とする中での孤独感からインターネット掲示板にのめり込んだが、唯一の居場所だった、その掲示板で嫌がらせに遭ったことが事件を起こした動機だった。